安倍政治、最終章ですね。
1年かけても逃げ切れない。
ずさんなのは財務省だけでなく、政権の危機管理力のなさが今回の事態を招いた。
最初に忖度ありきだったこと。
官僚を牛耳り、マスコミを沈黙させることができたという思い上がり。
前川氏が「官僚である前に個人である」といったように、人は権力の思う通りにはいかない。
菅長官への政治部記者の「忖度沈黙」という壁を一人の女性記者があっけらかんと破ってしまった。
この社会部女性記者は事件報道を扱っていて、政治家や官僚はうそをつく、都合の悪いことは隠すのが当たり前と思っている。
それが菅長官への度重なる質問へのつながった。彼女には忖度の心はなかった。
政治部とは番記者の集まりなのか、24時間担当政治家に密着する。
当然、密接な関係となる。
そして政権中枢の情報がほしいばかりに権力監視ができなくなる。
記者クラブの弊害でもある。
このように空気を読むことに意味がないと思っている人々によって厚い壁に穴が開いた。
この穴はもう埋まらない。
日本政治も今週、分水嶺を超えることになるのだろう。