ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ある半生

2015-10-21 | ほとほと日記
今日も仕事です。

昨日は、あるご入居者の家族から看取りの同意を頂きました。

看取りの同意とは、今後何があっても病院にはお連れせず、最期のときまでホームにいていただく旨を文書で取り交わすことです。

話し合いの後、ご家族は今まで伺ったことがなかったいろいろな話をされました。

そのご入居者はある中堅出版社の創業者ですが、波瀾万丈の人生を送ってこられたようです。

そういう話を伺うと、その方の人生が奥行きをもって立体的に見えてくる気がします。

特に、戦争、戦後の混乱期、高度成長期…という時代に青壮年期を過ごされた方の半生は劇的なものが多いなあ…と思います。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。




てんこ盛りの憂鬱

2015-10-20 | ほとほと日記
今日と明日も仕事です。

今日は朝から晩まで予定がてんこ盛りの日です。

てんこ盛りにもお客様都合で時間を厳守しなければならない場合と、自分である程度時間の配分をコントロールできる場合がありますが、今日は前者です。

業務が増えて人員が削減されて、尚かつホームの支出は悪化している…と負のスパイラルが始まっています。

これが半永久的に続くのでしょうか…。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。

不安なデータ

2015-10-19 | ほとほと日記
今日から三日間は仕事です。

全般に仕事の予定が遅れ気味なので、この三日は頑張らなければなりません。


先日、ネットニュースで気になる記事を読みました。

それは、「早寝早起きは健康に悪い」というイギリスの医学者の研究成果です。

何でも人間の生体時計は昼前から夜八時くらいに掛けて活動するように出来ていて、早く起きて活動することは強いストレスをもたらす…とか。

朝早くから仕事などをする人はそうでない人に比べて脳血管障害や心筋梗塞を起こす比率が有意に高い…というデータを上げていました。

日本の睡眠学者もその見解に肯定的でした。


私は毎朝五時に起きて七時過ぎには職場に入っている典型的な早朝活動型です。

このところ仕事が忙しいと脳にピリピリする感じがあったり、妙に心臓が苦しかったりします。

もしや自分の活動リズムと関係があるのでは…と思い、不安になりました。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に暮らせますように。
友人たちが無事に仕事を終えますように。
お祈り致します。

惜別

2015-10-18 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


二か月ぶりに教会でミサに預かった後、スポーツクラブに行きました。
午後は床屋に行ったのですが、10分もするとウトウトし始め、途中から最後までは爆睡していました。
「終わりました」と耳元で声を掛けられ目を覚まして、さすがに恥ずかしく思いました。


このところ、ホームの入居者の逝去と入院が続いています。
家族対応や病院とのやり取りはもともと私の仕事なので、それ自体は良いのですが、色々と疲れを増やすようなことがあります。

先日亡くなった方のことがまだ尾を引いているのかもしれません。
その方は、9年半前にホームがオープンして直後に入居されました。
とても意思の強い方で、ホームの長い廊下を毎日何十回も往復して足腰を鍛えていました。
いつもはどちらかと言えば怖い顔をしている方ですが、私が部屋に伺うとニコッと笑顔になり、色々とお話をしました。
三十分以上お話を伺ったこともたくさんありました。

未だお部屋に伺うとその方とお話ができるような、いつものように廊下を歩かれているような感覚があります。
今まで仕事で多くの方とお別れしてきたのに、こういう感覚は初めてです。



今日は夕方から、YouTubeで懐メロばかり聞いていました。
夜はBS放送でザ・ピーナッツの特集番組を観ました。

それで、少し心が落ち着きました。

月の家円鏡さん

2015-10-17 | ほとほと日記
今日も仕事です。

落語家の橘家園蔵さんが亡くなりました。

というより月の家円鏡さん…と言った方が我々世代にはピンとくる方です。

円鏡さんで思い出すのは『お笑い頭の体操』という番組のレギュラーで、司会の大橋巨泉さんにいつもイジられていたこと。

歌のコーナーがあって円鏡さんはいつも途方もなく音痴でした。

今考えればいつまでたっても音痴というのはかえって難しいので、音痴キャラを演じていたのかも知れません。

正月の鈴本演芸場で高座を観ましたが、落語ではなく漫談でした。

それでも全国区の人気者だった方のオーラがありました。

昔から知っている方が亡くなるのは寂しい気分があります。

自分の人生の一部も終わった気持ちになるからです。

近頃それがとみに強くなってきました。

ご冥福をお祈り致します。



神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。