ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ハロウィンと落語

2015-10-31 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


鍋で煮物を作りたい…と思い、スーパーで大根と豚コマ肉を買いました。
単にその二つの食材にいくつかの調味料をまぜて、四十分ほど煮るだけの簡単料理です。
でも、大根は肉やお酒、みりんの味などが沁み込み、とても美味しかったです。
これからの季節は、味噌煮込みもいいなア…と思います。

スーパーの店員さんたちは、皆、簡単なハロウィン風の仮装をしていました。
「じーじ、ばーば、見て見て!」と言いながら店内をスキップ風に駆けていた女の子が、買い物の後、クジを引きました。
すると「大当たり!」という女性店員の声。
グッズをもらった女の子は、それをママに見せながら喜んでいました。
いつの間にかハロウィンがふつうの生活に入り込んでいるのだなア…と改めて感じました。


夕方近くになって、テレビで『落語新人大賞』という番組をやっていました。
百数十人が参加した予選会を勝ち抜いた五人の若手落語家による決勝戦…という触れ込みでした。
若手落語ってどうかなア…と初めは思っていましたが、五人ともなかなか達者で、とても面白く見れました。
もっとも「新人」といっても「入門して15年以内」が条件なのですから、いかに落語が上達まで時間が掛る芸か分かります。

一人だけ新作落語でしたが、その他は『愛宕山』『湯屋番』『真田小僧』といった古典です。
考えてみれば、四十年以上前から全く違う演者で聴いていた作品ばかりです。
それを今の演者と演出で聴いてやはり楽しい…というのが、何とも不思議な感覚でした。
古くから親しんでいたものへの安心感は、やはりあります。
落語は、これから老いていく私が生きるよすがのひとつだなア…と思いました。


何でもない、でもなかなか良い休日になりました。