ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

落涙テレビ

2015-10-03 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


昨日、仕事から帰ってきてテレビを点けると、プロ野球のヤクルト対阪神戦をやっていました。
ヤクルトの優勝マジックが1でしたが、雄平選手のサヨナラ打で見事優勝を果たしました。
優勝が決まった瞬間は、感動して少し涙ぐんでしまいました。
(お酒の影響もあったかもしれませんが…)
ヤクルトスワローズファンで知られる村上春樹氏も喜んでおられるに違いありません。

今年のスワローズは若い優秀なバッターと豊富なブルペン陣が支えたチームでした。
37年前、1978年に初優勝したときのスワローズは打撃のチームでした。
一番ヒルトン、二番船田、三番若松、四番大杉、五番マニエル、六番杉浦…と続く打線は、今年のラインナップと比べてもひけをとらない強力なものでした。

そして37年前、私は神宮球場のスタンドから広岡監督の胴上げを観ていました。


今日は、午後6時からNHKBSで『あまちゃん』の最終週の再放送を見ました。
薬師丸ひろ子演じる「鈴鹿ひろ美」が、北三陸の「あまカフェ」で『潮騒のメモリー』を歌う場面で涙が滲みました。
これぞドラマのカタルシスだ…と感じ入りました。

『あまちゃん』は、時間と空間の入り組んだ人間ドラマを極めて複層的に重ね合わせています。
それ自体は長期間のドラマなら当然ですが、無数にあるエピソードの撒き餌の回収がとても巧妙でいちいち面白く、何より不自然な印象がありません。

長いドラマでは必ず、話を盛り上げるために「新しい人物」や「突然の事件」が次々と現れます。
それらのエピソードはちゃんと回収をしないと「あの人はどうなったの?」「あの件はどうなった?」と観ている側が置いてきぼりを食った気持ちになり、登場人物にも物語にも共感できなくなるのです。
『あまちゃん』では、何より出演している俳優さんたちが皆強い共感を抱いて演じているのが良く分かります。

私は5年前の4月期からの朝の連続ドラマを漫然と見て来ましたが、その間の11作品では『あまちゃん』と『カーネーション』が抜きんでていると思います。


昨日と今日、テレビを見てひとり涙ぐみ、少し気持ちが癒されたことです。