ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

選挙と候補者

2015-04-22 | ほとほと日記



今日は仕事はお休みでした。

月に一度、母と姉が私の住む街まで来て、食事をする日です。
この会は三年前の四月から始まっています。
つまり、このブログと同時に始まっているのです。
三年前の出来事はそれだけ家族にも大きいことだったのだなア…と思います。


食事の後二人と別れ、自転車で買い物に行きました。
道を挟んで候補者ポスター掲示板があったので、スマホで撮ろうと自転車を停めました。
すると、前方から選挙候補者の広報カーがやってきました。
「ご主人様、どうもご声援ありがとうございます」
広報カーから拡声器の声がして、後部座席に座った女性が顔を出し手を振っています。
(…え、それって、自分のこと?)
と戸惑ってると、今度は別の女性に「ありがとうございます」なんて言っている。
その図々しいパワーはスゴイなア。

買い物を終えるといったんうちに戻り、スポーツクラブに行くことにしました。
スポーツクラブまでは、駅二つ分を自転車で走らなければなりません。
途中で幹線道路などもあり、かなりの交通量のところを通って行きます。
果して、複数の広報カーと遭遇しました。
私の住む区議選の定員は50人で、立候補者は80人以上いるそうです。

私が憶えている一番昔の選挙は昭和43年の参議院選挙です。
石原慎太郎、青島幸男、今東光、横山ノック…などと言う人が全国区で上位当選をしました。
最も白熱した…と感じたのは、美濃部都知事と石原慎太郎議員がぶつかった都知事選挙でした。


スポーツクラブから帰ってくると、私の住むマンションのすぐ近くにも掲示板があるのに気づきました。
私は、ある候補者を探しました。

一か月くらい前に、私の勤めるホームにお付きの人を連れて女性が見学に来ました。
何でも某政党の現職の区議で、知り合いの女性の入居するホームを探している…という話でした。
ところが、対応した営業マンがその横柄さにビックリしたのです。
ホームに入居するには親族が身元引受人に立たなければならない…という会社の決まりがあります。
それを説明すると、自分が身元引受人になろうとしていた彼女は興奮して、
「なんて融通が利かないの?私の弁護士が話をするから!」
と言って、帰ってしまったのです。
「すごいワガママ…」
と営業マンはぼやいていましたが、まさにマンガに出てくるような「横紙破りの地方議員」ぶりでした。

私は、たくさんのポスターの中から、その区議の顔を見つけました。
ホームに来た時よりも、ずっと若々しく撮影されています。
そして「区民の福祉に二十年…」なんて美辞麗句を連ねています。

さすがに白けた気持ちになったことです。