ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ワールドカップ効果

2014-06-25 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。

ワールドカップ日本代表のグループリーグ最終戦がありました。
結果は誰もがご存知のように、日本は完敗しました。
残念でしたが、コロンビアの過去二戦を見てスピードも技術もすごいと感じていましたので、「まあ、仕方ないな」と思いました。
日本人よりも大きくて強くて速い人たちが、ハングリー精神剥き出しで戦ってくるのですから、そう簡単に勝ち抜けるわけがありません。
日本チームで最も話題を集めたのは「日本のサポーターがキチンとごみを集めてくる」ということだった…と揶揄している人もいます。
でも、負け試合の後に後片付けをちゃんとするなんて、日本国民の民度の高さの証明で、とても誇らしいことだと思います。

日本敗退を見届けた後は、スポーツクラブで走り、午後からは歯医者に行きました。
今日は定期口腔ケア、つまり「歯のお掃除」の日です。

待合室で名前を呼ばれて行くと、新しい歯科衛生士さんが迎えてくれました。
その若い衛生士さんは、ハーフかクォーターらしいエキゾチックな顔立ちで、(…え、こんなキレイな人に?)と、私は内心ドキリとしました。
もともとこの歯医者さんのスタッフは若くてきれいな女性ばかりなので、私は自分のキタナイ口腔内を診てもらうのは恥ずかしく思っていました。
それでも、顔見知りになっているスタッフなら、まだ(まあ、仕方ない)と思えます。
それが、いきなり、ワールドカップの客席でテレビカメラに捉えられるような女性が立っていたのですから、(ヤバ…)となってしまったのです。

彼女は、治療用のチェアに座った私の顔に「水はね予防」のタオルを掛けてから、口腔ケアを始めました。
私は、ずっと身を硬くして、(早く終わりますように…)と思っていました。
衛生士さんは、日本女性そのものの端正でおしとやかやな語りかけで、私に歯ブラシの使い方などをレクチャーしてくれます。
顔にタオルが掛っているので彼女の姿は見えないのですが、私は先生に叱られた小学生のように「ハイ、ハイ」と答えました。

十分ほどして、ケアは終了し、顔のタオルを取ってもらった私は、ウガイをしました。
そして、おもむろに施術者の方を見て、私は(あら…)と思いました。
口腔ケアをしていたのは、初めての衛生士さんではなく、別の人でした。
私が緊張している間に入れ替わっていたのです。
その衛生士さんも魅力的な女性でしたから、私の緊張と恥じらいはムダ(?)ではありませんでしたが…。

会計を待つ間、私は自分の間抜けな錯覚が、何だか可笑しくて仕方がありませんでした。

これも、毎朝早くからワールドカップを見ている効果かもしれません。