ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

W杯と独居男

2014-06-14 | 独居中高年
いよいよワールドカップブラジル大会が始まりました。

今大会は日本時間の早朝に試合が開始されることが多いので、毎朝5時に起きる私には大きな楽しみです。
昨日の朝5時からのブラジルVSクロアチアの開幕戦もしっかり観てから勤めに行きました。
今朝の4時からのスペインVSオランダも、結局早起きして初めから観てしまいました。
今日は仕事は休みだったので、しばらくウトウトしてからスポーツクラブで走りましたが、バテて途中で歩いてしまいました。
それはけっこう悔しいことでしたが、ワールドカップの生中継には代えられない…という気持ちです。

何しろ私の数少ない自慢のひとつは、初めて日本で衛星生中継された1978年アルゼンチン大会の決勝戦を観たことなのです。
内容は全く覚えていませんが、アルゼンチンのエースだったマリオ・ケンペスがシュートを決めて、長髪をたなびかせて歓喜しているシーンは覚えています。
(あれから36年なんですね…。)

私はワンルームマンションに住んでいるのですが、隣人が大のサッカーファンらしく、大きな試合で日本がゴールを決めると「ウォーッ!!」という雄叫びを上げるのです。
昨日の開幕戦でも、ブラジルのネイマールが同点ゴールを決めたとき、隣から「オオッ!」という叫び声が聞こえて来ました。
二年前のロンドンオリンピックでも、男女問わず日本チームが得点を上げると声が聞こえて来ました。
ワールドカップの予選やオリンピックであれですから、本大会で日本が得点しようものならどんな声を上げるものやら、いっそ楽しみなくらいです。

一度その隣人を近くでお見かけしましたが、四十代の半ばは超えていると思われる中年男性でした。
私は今のマンションに住んで7年半近いのですが、間違いなく居住者の高齢化が進んでいます。
私も含めて出来るだけ他居住者との接触を避ける傾向があるのでサンプルは多くありませんが、ここ一、二年は、顔を合わせる人のほぼ全てが四十代以上です。
やはり単身の独身者が増えているのでしょうか。

そして、独居の男性は、ほとんどの場合ワールドカップでの日本代表の戦いに熱い関心を抱いていると思います。
これはサンプルはありませんが、時間があまり勝ちで、自分の淋しい気持ちを何かに託したい独居男性にとって、全世界規模で関心の的になっているワールドカップくらい格好の対象はありません。

明日の10時から、日本の初戦、コートジボアール戦が始まります。
日本中のアパートやマンションから、雄叫びが聞こえてくるかもしれません。