ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

お風邪の日

2014-06-07 | ほとほと日記
今朝は、起きたときから咳が出ました。


10日くらい前、少し寒いなあ…と思いながら朝を迎えてみると、ケホケホと咳が出ます。

それから家にあった古い風邪薬を飲んだり、のど飴を舐めたりして何とかやりくりしていましたが、なかなか治りません。

今朝、ちょっとダルい感覚があり、咳もあったので、休みだけれどスポーツクラブで走るのはキビシイかなあ…と思いました。

そのうちサッカー日本代表の試合が始まり、点の取り合いで目が離せなくなりました。

その間も咳が盛んに出て、さすがにこれは医者に行くしかないなあ…と腹を決めました。


近所のお医者に行くと、気管支炎でしょう…と言われ、四種類の薬をもらいました。

診断がつくと、腹が決まりました。

今日はもう静養するしかない…。

昼食後、薬を飲んで横になると、たちまち眠ってしまいました。

長い夢を見ました。

家族や近しい人がたくさん出てくる夢です。

夢の中で目覚めるとそれがまた夢で、更に目覚めてもまた夢…という多重夢。

何度目かに本当に目覚めても、それが現実で、自分の部屋で風邪薬を飲んで眠っていたことを思い出すまで、しばらくかかりました。

認知症の高齢者は、昼寝から起きると夢と現実が混沌として強い訴えをすることがしばしばあります。

昼寝から覚めて哀しい感情に包まれる…ということが子供の頃から続いている私には、その姿が何とも切なく思えることがあります。

だいぶ寝汗をかいてしまったので、私は下着を取り替えました。


小学校四、五年生くらいまで、私は一学期に一回くらいのペースで熱を出して学校を休みました。

母は「お風邪の日が来たなあ」と言って温かい昼食を作ってくれたり、バナナを買って来て食べさせてくれたりしました。

発熱はつらかったけれど、堂々と学校を休めて母が優しくしてくれる「お風邪の日」が、私はそんなに嫌いではありませんでした。


夕方になると体も楽になって、ふと遠い日のそんな感情も想い出したことです。