ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

楽しいランチ

2014-05-16 | 分かち合い
今日はとても楽しい一日でした。

私は今の職場に勤めて丸8年になるのですが、そのうちの最初の2年間をいっしょに働いた女性とは、彼女が退職してからもときどきメールで連絡を取っていました。
それが、ひょんなことから今日、彼女と彼女の息子さん、そしてやはり8年前から今の職場で一緒に働いている女性の四人で、ランチをすることになったのです。
彼女が選んでくれたのは、下北沢駅から歩いてすぐの住宅街にある家庭的なイタリア料理店でした。

彼女の4才の息子さんは、メールでしばしば可愛い写真を送ってもらっていたので、今日会うのがとても楽しみでした。
お母さんに似た優しい笑顔が印象的ですが、よく熱を出すともあり、繊細で緊張しちゃうタイプかなあ…とも感じていました。
でも、初めて会うなり、思いの外がっちりした体格と屈託のないニコニコした笑顔を見て安心しました。
彼は幼稚園に迎えにいったお母さんと店に来ると、待っていた私たちに自動車と自分の顔を描いた青い紙を「おみやげ」にくれました。
私は嬉しくて、少ししてから渡そうと思っていた小さな天使の人形をプレゼントしました。
彼はそれを不思議そうに見ていましたが、すぐにハニカミながらも笑顔を見せてくれました。

彼は自動車が好きとのことで、パトカーとバスのミニカーを手に持っているし、着ているTシャツにもパトカーや白バイのイラストが描いてあります。
その辺は男の子らしいのですが、優しい顔つき通り、「可愛い物」も好きだそうです。
何でも、「小学校に上がったらピンクのランドセルで学校に行きたい!」とお母さんにねだっているとか。

6年ぶりに会う彼女は外見は全く変わっていませんでしたが、坊やに向ける視線や言葉は、しっかりとお母さんになっていました。
そして、お子さんと並んでピザを食べている彼女は、やはり幸せそうでした。
熱を出したりとか色んな苦労はあるだろうけれど、こんなに可愛い子がいたらメロメロになるのは仕方がないなあ…と思いました。
時間が経つごとに息子さんはリラックスしてきて、大声で笑ったりビザを一枚近く平らげたりと、充実した時間を過ごしているようでした。

一緒に行った同僚の女性も含めた私たち三人は、8年前に初めて顔を合わせました。
そして、ホームの立ち上げで苦労を共にした、同志のような関係です。
今日の再会には、ただの食事会ではなく、そんな言葉に仕切れない懐かしい感情がありました。

二時間ほどかけがえのない時間を過ごしてから、楽しいランチは終わりました。
地元に住む彼女と息子さんは、下北沢駅の改札で私たちを見送ってくれました。
暑いほどの陽気に白いハットをお母さんに被せてもらった坊やは、やはり女の子のように優しい表情しています。
少しはにかんだ笑顔を作って、お母さんと並んでホームに上がる私たちを見送っていました。