古美術 崎陽

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幕末の長崎で活躍した人~「富岡鉄斎」~8

2012-09-24 05:45:08 | 長崎の歴史
「最後の文人」と謳われた鉄斎は、

学者(儒者)が本職であると自認し、

絵画は余技であると考えていた。

また「自分は意味のない絵は描かない」

「自分の絵を見るときは、まず賛文を読んでくれ」

というのが口癖だったという。

その画風は博学な知識に裏打ちされ、

主に中国古典を題材にしているが、

文人画を基本に、

大和絵、狩野派、琳派、大津絵など

様々な絵画様式を加え、

極めて創造的な独自性を持っている。

彼の作品は生涯で一万点以上といわれる。

80歳を過ぎてますます隆盛で、

色彩感覚の溢れる傑作を描いた。

生涯を文人として貫き、

その自由で奔放な画風は近代日本画に独自の地位を築き、

梅原龍三郎や小林秀雄らが絶賛。

日本のみならず世界からもいまなお高い評価を受けている。


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