天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

イングランドが勝つと思った

2023-10-22 06:38:46 | スポーツ

PGを決めて南アフリカに勝利をもたらしたニヒルな仕事人、ポラード。
マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。


ワールドカップラグビー準決勝第2試合、イングランド対南アフリカ。
イングランドが前半12-6の優勢で折り返した。PG4本と2本の差で両者ノートライである。
後半52分イングランドがDGを決めて15-6としたときイングランドが勝つのではないかと思った。イングランドの防御は鉄壁といってよく南アの攻撃を芽のうちに確実に摘み取っていった。前半のイングランドの圧力は南アフリカを凌駕していた。
しかし世界ランキング1位はだてではなかった。68分南アがバックス展開で双方初のトライを奪い15-13と差を詰めると流れが変わった。やはりラグビーはトライである。一つのトライが点数と気分を一気に変えた。
2点差はもはやPG1本の差である。残り10分で敵陣で反則を誘った方が勝ちとなる。南アが1本決めれば15-16となって勝利する。
さて74分南アは相手ノックオンの反則でスクラムを選択した。スクラムは南アが勝っていた。このスクラムが結果的に南アの勝利をもたらしたのだがこれを組むのにえらく時間がかかった。ここで時間を食うのはどちらに有利なのかハラハラして見ていると、76分イングランドが反則を犯し南アにPGを献上した。
PGをもらったとはいえゴールまで50mもある。
蹴るのは22番をつけたハンドレ・ポラード。22番は追加招集されたという。いい選手を加えたものである。
ポラードは2015年11月から2016年1月までのトップリーグのNTTドコモに来て活躍した。長身でカッコよくニヒルに仕事をきちんとする。プレースキックに卓越してほとんど外さなかった。懐かしいポラードはここもニヒルに蹴って15-16と逆転した。
77分でありまだ3分ある。イングランドが敵陣へ攻め込んで反則を誘えば再逆転して勝つ。その可能性は少なくない。この試合、最後の10分の密度の濃さに痺れた。
双方のチームの一人一人の一挙手一投足をハラハラしながら注視し続けた。南アは反則を犯さず凌いで勝利した。
南アフリカ対フランスをベストバウトと書いたが、この試合もベストバウトといっていい。ベストは二つはないがとにかく南アフリカは凄い試合を二つ見せてくれた。

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