きのう、河口湖の北川の浅川温泉郷に泊まった。湖の向うに富士を望める観光地。そこで寒のさまざまな色を見た。
なかでも日差がつくる赤みに惹かれた。
枯れたものがかように赤らむのはこの湖畔ならでは。
舟の隙間に夕日が差す。船着き場である。
浅川温泉郷。ホテルなどの宿舎が並ぶ。建物の窓が反射する冬の夕暮。
富士に日の差すのは6時45分ころ。7時くらいまでピンクが美しい。
寒の暁裏富士赤くけむりたる
朝日が直射しない山梨側の富士ならではの味わい。
河口湖北川の低山。破風山から御坂峠にいたる山並み。夏の高山でモルゲンロートがあるが、冬の低山でこんな色に出会うのははじめて。
富士が赤らむのは知っていたが、よもやこんな山が色を見せてくれるとは。
湖の上寒暁の山あかかかと
周遊バスで西湖の西、根場(ねんば)で下車。バスの運転手にレストランがあるか聞くとわからないという。レストランと言ったのがまずいと思い直して、「飯が食えるところありますか」と訊くと、あるという。この運転手さんの言語感覚は正しい。正しいが客の心理がわかっていない。
根場の民宿がやっているバス停付近のバラックで、ほうとうを食べた。南瓜と人参の色が食欲を盛り立てる。
赤みに感動した旅である。
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