
相撲協会は春場所を開催したことは評価するが、無機質の観客席は見たくない。まるで熱が入らない。
張本勲氏が15日放送のTBS系「サンデーモーニング」で「無観客興行は砂漠の中でやっているみたいなもんだから、違和感がありましたからね」と指摘し、客席に「ちょっと幕でも張ってくれたらいいのに」と提言した。
ぼくは幕を張るより応援団とチアリーダーを動員すればいいと思う。
テレビ中継する2時間を大学と高校の応援団とチアリーダーの諸君4組100名ていどで四方に散らして各校に演技を披露してもらう。
1日100名ていどの人数の健康チェックくらいの手間をかけてもいいのではないか。あんなに広い場所ゆえ25名ずつ4面に散らしても人が密集することはない。それでいて声と身振りで応援団とチアリーダーは盛り上げてくれるだろう。
テレビに映してもらえれば応援団の諸君にとってよい発表の場になるだろう。

早稲田大学応援部チアリーダー
何もかも自粛してどうなる。そうびくびくせずふつうの生活を送ればいいのではないか。
「無症状の人から感染する点で、コロナウイルスの封じ込めは難しいのではないか」との見解を述べた池上彰氏に注目した。14日放送のテレビ朝日系「池上彰のニュースそうだったのか!!」でのことである。
さらに「多くの専門家は、季節性の定期的に感染が広がるウイルスとして定着していくのではないかとみている。いずれは新型コロナウイルスと共存していかなければならない時代になるのかもしれない」とコメントした。
最近いろいろの人の意見を聞いたが池上さんがいちばん妥当であり理性的であると思った。
人類と微細病原菌との付き合いは長く、われわれはいろいろな病原菌を退治、克服してきたが完封しているわけではない。結核菌にしろ撲滅したと思ってもまたどこかで復活するし、インフルエンザは型を変えて襲来する。
そういうものの有力なひとつとして新型コロナウイルスを認知し付き合っていくしかない。今、有効な医療手段がないので恐れが異常に大きくなっているがかかってもそうそう死ぬわけではない。
たんに無観客ということより工夫して少人数でおもしろくすることを考えてはいかが。世の中全体が沈滞しているからこそ明るい工夫で人を楽しませるべきである。それがそう難しくないのなら。
名古屋近辺の大学、高校の諸君なら宿泊せず会場へ通える。健康状態のチェックもそう面倒でなくできる。日本大相撲協会はこういう時節柄だからこそいつもと違った文化を開拓すればいい。頭を使って。

東京6大学応援団連盟より
若い諸君はたとえば、
「にんじゃ行け、にんじゃ行け、えんほー」
「いい四股だ、きれいだぜ、あーびー」
「押してゴチン、押してガツン、たかけーしょー」
「丸くいけ、まるくいけ、みたけうみー」
「引くなよ、こけるなよ、かーくりゅー」
「かちあげろ、嫌われろ、はーくほー」
「いい四股だ、きれいだぜ、あーびー」
「押してゴチン、押してガツン、たかけーしょー」
「丸くいけ、まるくいけ、みたけうみー」
「引くなよ、こけるなよ、かーくりゅー」
「かちあげろ、嫌われろ、はーくほー」
などと、ウイットの効いた掛け声を案出してくれるかもしれない。
病気と共存するという方向へ考えを転換すべきだろう。腹を据えて生活し楽しむことを忘れてはいけないのではないか。
今のなんでも自粛ムードは太平洋戦争直後の「墨塗り教科書」のようでぞーっとする。
……むしろ、観客の声が無いとつまらんのは野球だ。ホームラン性のデカい球が上がった瞬間はもちろん、実際にホームランが入っても歓声一つ上がりゃしない(物理的に当然だが)。あるのは、客席にボールが飛び込んだ時の「カッコーン」という乾いた音だけ。これじゃ練習試合だよ(*_*)