
オンライン句会「ひこばえネット」は3回目を「俳句の壺」なるシステムに移行して行った。
これは大西正輝氏(Ph.D.)が俳句文化発展のために開発した句会専用のシステム、やってみて従来のものよりはるかに簡便になった。大西氏は、産業技術総合研究所 人工知能研究センター社会知能研究チーム長とのこと。つまり筑波大学の頭脳である。
第4回目は締切日と選句時の修正をお願いしている。選句時の修正というのは、選句するときとにかく選句して成績発表の一覧を見てから句評を書くというふうにやってきたのを、選句と同時に句評を書いて提出するように修正する。
これは大西さんから発足時にすすめられていた方法であるがぼくは以前の習慣に従いそれを拒否した。これからは彼のしかたに従おうと思った。
120句が番号がばらけて点在すると自分の採った句がどこにあるかわかりにくいから選句時に句評を書くほうがいいというのが大西さんの見解でありその通りである。
それに加え、選句と同時に句評を書くのは脳を遊ばせない訓練になると判断した。いままでのオンライン句会では選句して句評を書くのにえらく時間がかかる人がかならず出た。ひどい場合、選句結果発表から一週間後にやっと句評を書くようや奴もいた。こうなると議論の蚊帳の外で、おまえもう祭は終わってるぜ、である。
選句のとき、ここがいいここが悪いと自分の頭の中で言葉にして句を読んでいるのだからなぜ句評を書くのに時間がかかるか、ぼくはぐーたらの奴の頭の中の理解に苦しんだ。
ならば枷をはめてしまえばいい。
大西さんの提案をいまこそ受け入れるときである。
幸い「ひこばえネット」はみんな活力があって句評を書くのがはやい。気持ちがいい。
だめなのが二つのオンライン句会「流星道場」と「シベリウス句会」である。まずぼくがどうにでもできる「流星道場」を9月から「俳句の壺」に入れようと思う。
選句と同時に句評を書くといのは、競馬でいうとガシャンとゲートが開いたら猛然とダッシュする感じ、とにかく3ハロン(600m)を全力疾走する逃げ馬の意気である。選句と同時に句評を書いたら脳は今までより活性化するだろう。高齢者の多い集まりにて少しでも脳に刺激を与えようと思う。
それとえらくお世話になった大西正輝氏には土産を持って挨拶に伺うべきであろう。人工頭脳で俳句をつくる分野にもなみなみならぬ興味をお持ちと仄聞する。それは小生も大いに興味がありブログにかつて見解を書いたことがある。そう情緒的でなく無機質の好きな小生と大西さんとは話が合うのではと思うのである。
撮影地:姿見の池