天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

水がゆるく流れ込む句会を

2018-11-03 12:01:00 | 俳句


今日プールから帰るとひこばえ句会参加希望という方からメールがあってうきうきした。
名前から男性らしいが年齢も住所も俳句を何年やっているかも書いてない。もしかしてぼくより俳句ができる方だと指導どころではなくスリリング、喜んでお迎えする。
要するに句会は身分や句歴といったものはどうでもよく、10日13時に会場のテーブルに俳句を書いて出せばいい。
はやい話、いま東京拘置所から仮出所している人でも、逃亡をしている犯罪者でも身分は問わない。障害があって手の震える人は誰か代筆すればいい。俳句さえ出せばそこから交流がはじまる。

ひこばえ句会は小生が前任者から指導を引き継いでからこの12月で7年になる。
現在10人ほどでやっているが7年前の12月にいた人は2人だけであとは入れ替わった。
メンバーの中にはあるていど人員が決まったときこのままの人員でやりたいという人がいた。
その声をぼくは聴かなかった。メンバーを固定しようとしたらその会は衰退する。ものごとはそのままがいいと思ってもそうはならない。句会の場合、たえず人を増やそうと努力していないと一定数のメンバーさえ確保できないだろう。人は年を取って衰えるし死ぬ。去って行くものなのだ。

よく行く多摩川には句会経営のヒントがある。
写真の水のような流れが句会には絶対必要と思っている。多摩川の岸近くには大きな水たまりがあってよく泳いだが、まったく水が流れ込まない水たまりはアオミドロが繁茂して気持ち悪い。
静かに水が流れ込む浅い水は水面にいろんな模様ができそれが水底に美しい影をなす。ぼくはそういう句会をしたいといつも思っている。そういう流れは見ていて飽きない。
本流ほど早い流れであると人は落ち着かない。まったく流れのない水は死ぬ。
適度に水が流れ込む句会であってほしいと思う。

こんどいらっしゃる方は下の名前をシロウさんという。あとはいっさい謎というのは小説を読み進むようにどきどきする。新しい水の流れを歓迎する。
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