阿武咲(左)をはたき込んだ琴ノ若(撮影・サンケイスポーツ加藤圭祐)
大相撲初場所が佳境に入っている。
関脇琴ノ若が阿武咲を叩き込みで破り11勝1敗。これに横綱照ノ富士、大関霧島、豊昇龍が10勝2敗で続く。大相撲協会またわれわれ相撲ファンにとって理想的な展開でありワクワクする。
なんといっても休場していた照ノ富士の復活が大きい。場所前、出るといっても10勝すれば及第、いやそれまでに負けが込んで途中休場するのではと懸念した。意外といっては失礼だが横綱相撲をとっている。序盤二つ負けたころより内容がよくなっていて(立ち合いの踏み込みが鋭くなっていて)安定した。きのう伸び盛りの新入幕大の里をすばやくまわしを取って上手投げで屠ったときさすが横綱と感じた。往時に戻っていると感じた。
横綱以上に盛り上げているのが関脇琴ノ若。本格化したという感じがする。今日、横綱と対戦する。過去横綱戦は0-5と1度も勝っていないが今日はいままでとは違うと見る。
今日どちらが勝つかで以後の大相撲の様相がわかる。琴ノ若が勝てば大関はもちろんだが横綱にさらに近づくような気がする。残り全部勝って14勝の優勝もあり得る。スター誕生である。
舞の海さんが「若い力士が三役で力をつけて大関に上っていく姿というのはしびれますね。子どものころ、中学生のころですかね。千代の富士さんが関脇で横綱、大関と対戦しても力で勝っていくんですよね。一気に横綱までいったあの姿を思い出しますけどね、琴ノ若を見ていると」と言ったように。
それは小生も感じている。展開的には横綱が勝って11勝2敗が3人になって欲しいところ。
大関の2人が激突するからどちらかが3敗になって後退する。
次の横綱は誰かという視点からみて、今日当たる琴ノ若の後の豊昇龍、霧島の照ノ富士への挑戦も非常に興味深い。横綱を試金石にして琴ノ若、豊昇龍、霧島の力量がわかるのである。それもあって強い横綱の存在が必須なのである。
現状では霧島、豊昇龍よりも琴ノ若の伸びしろが凄い。あの体型といい腰の座り方といい横綱を張れる風格がすでに漂う。
とにかく最近では一番おもしろい場所になっている。
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