天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

辺野古の新飛行場建設を危ぶむ

2024-08-23 04:21:08 | 世相



政府は辺野古の新たな海上に飛行場を作る作業を始めたが、多くの有識者やメディアがそれを不安視している。
「しんぶん赤旗」は、 「沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で問題となっている軟弱地盤が、最も深いところで水深90メートル(海面から海底まで30メートルプラス地中60メートル)に達することが8日までに分かりました。専門家は、これだけの深さの地盤改良工事は前例がなく、技術的にも極めて困難だと指摘しています。」と報じたし、朝日、東京などが辺野古軟弱地盤に挑むことを危ぶんでいる。
なにせ打ち込む杭が7万7000本必要とか。建設費の試算が2兆5千億円で、完成したとしても絶えず沈下との戦いが余儀なくされるという。
無謀ではないか。素人が考えてもそう思う。
むかし小生の実家の持つ田んぼに沼田があった。ここに新しい土をよそから運び入れても沼が土を飲み込んでしまい、元の木阿弥であった。しまいには諦めて沼田は沼田として付き合った。父の代も祖父の代も曾祖父の代もその前もずうっと諦めてきたのであろう。
そこへ杭を打って小屋を建てようなど考えもしなかった。簡単にいうと極度にむつかしい理に叶わないことに国は血道をあげて税金を投入している。
小生は沖縄県知事玉城デニーがとにかく新基地建設に反対するのには頷けないが彼がいう「完成は不可能」には納得せざるを得ない。
文字通り「金をドブに捨てる」のはないのか。新飛行場は別の地盤の堅固な場所に造るべきであろう。それが沖縄以外で可能か柔軟に考えるべきであろう。
沖縄以外の場所として與邦国島がもっと話題になってもいい。ここの住民は自衛隊招致にそう反対していない。
沖縄はその地勢状、防衛の拠点としての役割を負わされる不遇の地である。ここが仮に日本から離脱して別の国に属したときとしても、やはり基地としての役割を必ず負わされる。それが嫌で独立したくても現状では無理。永遠のジレンマの中に沖縄が存在する。
沖縄の基地という苦悩のいくぶんかを引き受けられるのは、沖縄から台湾に至る島嶼のどこかである。かつて政権を取った立憲民主党の鳩山由紀夫がグアムを挙げたときは冗談かと思った。この人は政治感覚ゼロ、なぜ政治家になれたのだろうと思った。




海上に何かを造るのはとても困難である。
海上で有名な都市にヴェニスがある。かつてイタリアへ旅したとき金も時間もなかったが、ここへは行きたくないなあと思った。
湿度が高いだろう。湿っぽいところは黴が生えて物が腐る。写真で見ている分にはいいがそこに身を置くとなったら考えてしまう。
ヴェニスも沈下が問題になっているらしい。わかるなあ。脆弱な基盤であろう。





浅い海底に杭を打った上に家を建てて暮らしている人々がいる。
水上生活者である。
写真は、インドネシア、リアウ諸島のマレー式水上家屋。これならば海が浅いから倒壊して立て直すにそう金額はかからないだろう。
軟弱地盤の海上に飛行場のような重いものを造るのとはまるで違う庶民の知恵である。
辺野古無謀ではないか。おカネをドブに捨てないでほしい。
コメント
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