黒田清輝画 『読書』
1月22日に始めた音読が本日で21日目となった。本を5ページ読んで6~7分、ほぼこの形に定着して続いたのでこれで行こうと思う。3週間流感、コロナ等の感染を受けず喉をやられなかったことがありがたい。音読して何か効能があるかどうかはわからないが口は回るようになった感じである。
藤田湘子は1日10句を3年も続けた。これはできない。下手でもなんでも「創り出す」のは1日1句でも続けられないだろう。これに比べて音読はテキストがあるからやればいい。意思があればやることができる。その意思を持ち続けることもたいへんといえばたいへんなのだが習慣化することである。
鷹60周年の大会がある6月末まで続けるのが当面の目標である。
継続して何かするということにおいて世の中にはどえらく奇特な人がいる。選ばれた有為の僧のなす千日回峰行もその一つだがかようにシステム化されていないことに挑戦する人もいる。
それが「一万日連続登山への挑戦」でありその人は、東浦奈良男氏という。
彼は1925年、大阪府出身。第二次世界大戦中、疎開先で空襲に遭って焼き出され、両親の故郷、三重県度会郡小俣町(現伊勢市)へ移住。1960年、乗鞍岳で登山の魅力を知り、地元の山と富士山や日本アルプスなど全国の山を登り歩く。1984年に60歳で印刷会社を定年退職後、翌日から連続登山を開始する。登る山を地元と富士山に絞って、目標を一万日とした。4500日の時に、オペル冒険大賞’96チャレンジ賞を受賞。2011年6月、体調を崩し、連続登山はストップ。記録は9738日だった(27年間。足かけ28年間)。連続以前の登山も合わせて、富士山へ368回登頂している。その後、容体は回復せず、同年12月に没。享年86歳。
彼の人生は本になっている。
書名:『信念 東浦奈良男 一万日連続登山への挑戦』
著者:吉田智彦
定価:1575円(本体1500円+税)
体裁:A5判ソフトカバー 224ページ
発売日:2012年2月18日
著者:吉田智彦
定価:1575円(本体1500円+税)
体裁:A5判ソフトカバー 224ページ
発売日:2012年2月18日
この本を読んで呆然とした。府中市に浅間山という標高80mの丘がある。これを毎日登れといわれてできない。絶対飽きるだろう。
これに比べて本を読むというのは昨日と今日は内容が違うのでなんとかなりそう。しかし27年毎日山へ登るなどただただ呆れる。
27年も生きていないだろうが音読を頑張ろうという気持ちである。