天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

МVPは誰か

2023-08-27 06:19:14 | スポーツ

5回、坂本が四球を選び、拍手する岡田監督(撮影・吉澤敬太/デイリースポーツ)

阪神が強い。8月26日巨人に勝ってマジックナンバー24とした。優勝は間違いないだろう。阪神ファンは、競艇で最初の旗をトップで回った舟が一番になるのをうきうきしながら眺める心境に似て毎日の戦いを見ているだろう。

ところで阪神が優勝したときМVPは誰か。突出した選手が見当たらないのである。三冠王を取った去年の村上のような選手がいない。打者にも投手にも。打者も投手も一番がいない。打率、打点、本塁打の一番がいなければ、勝星、勝率、奪三振の一番もいない。しかし出てくる選手全員が何かやってくれそう。事実やってくれる。
打線はつながるし投手は大きく乱れない。先発が乱れても中継ぎ、押さえがきちんと仕事をする。「全員野球」という言葉があるがまさにそれであり、個人競技ではないなあと痛感する。監督の采配も的中するし選手を甘やかさない。
プロ野球はドラフト制。要するにくじ引きで選手を各チームに配分しているからそうそう大きな戦力の不均衡はないはずである。それが現在、以下のような差がついている。
  1位:阪神69勝41敗4分 0.63 
  4位:巨人56勝56敗1分 0.5
  6位:中日41勝69敗3分 0.37(8月26日現在)
巨人は勝率5割だからまだいいようなものの、中日はひどい。ここまでひどいと中日ファンを越えてプロ野球ファンに失礼ではないか。
片方が3割7分しか勝てないものをはなから見たくないのである。阪神ファンだって弱い巨人を見たくないと思う。そこそこ強い巨人に阪神が競り勝つのを見るほうが興奮するだろう。
ドラフトで基礎戦力が均衡化しているのなら問題は球団の育成とか監督の采配とかいったところにやってくる。
中日もひとつ何かが変われば急変する可能性がある。今のままではスタッフは総入れ替えするしかない。そう思うと阪神の岡田監督の技量は称えられていい。とぼけたあの風貌が神々しく見える。男はとぼけているような風貌で仕事をしっかりこなせばいい。

阪神のМVPは誰なのか。これはどんぐりの背比べであり選ぶ人を迷わせるだろう。


コメント
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