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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

府中市2チームの明暗

2021-03-21 05:05:47 | スポーツ



きのうの昼テレビをつけるとトップリーグの、サントリーと東芝が激突していた。画面にLIVEとある。先週土曜日、雷雨で中止となったのをやり直していたのだ。
見始めのたのが前半終了時で東芝は零点、サントリーが38点取っていた。勝敗の興味はもはやない。戦前からサントリーが勝つだろうとは思ったがこんな大差がついているとは……東芝が気の毒になった。
ぼくがラグビーに興味を持ったころ東芝は王者であり新参のサントリーは歯が立たなかった。どちらも府中市にある企業であり府中市長は「ラグビーの町府中」と銘打って両チームを支援しているが栄枯盛衰をまざまざと見る。





デビタ・タタフ
この日の「マン・オブ・ザ・マッチ」(最も活躍した選手)
身長183㎝、体重124㎏、足のサイズ30㎝
1996年1月2日(25歳)
サモア出身、東海大学卒
サントリー入部2年目。つまりサモアの原石を日本に持ち込んで磨き上げられている感じの俊英。日本代表歴はあるがサモア代表歴なし。
気はやさしくて力持ち、という感じで身体を張って実直な仕事をする。






ボーデン・バレット
にやけやがって、と思うほど笑顔を絶やさず「優男」という雰囲気。しかし危ない場面の随所でこの10番がタックルを決めて目立つ。試合を構築するスタンドオフにして流麗なパスを出し味方を生かす。66分働いたところでお役御免になったがコンバージョンキック(トライ後に蹴るキック)を11回のうち10本決めるなどあらゆるプレーに安定感がある。
ラガー、ことに外国人は厳めしい、怖い印象の男が目立つが彼はソフト。ニュージーランド「世之介」タイプを我が国の女性は恋人としてどう思うのかアンケートを取ってみたい気がするほど。




TMO判定
要するにビデオ判定でサントリーの71点目が取り消しとなったシーン。ボールが人の中にありいくらカメラアイでも追究できないのではと思えるがノートライと判定された。テニスと違いボールの状況を「憶測」しているとしか思えないのだが。

71-5でサントリーが完勝した。
ラグビーでこれほど大差がつく場合両チームの実力差は歴然。何試合やってもサントリーが勝つ。ラグビーは野球のようにフロック(まぐれ)がきわめて少ない。
野球は首位チームと最下位チームが10戦して一つか二つくらいは下位が勝つ確率がある。たとえばむかし国鉄スワローズの金田投手が巨人相手に登板すると完投完封ということがあった。すると貧打でも1点取れば勝てるのである。野球は投手一人に勝敗を依存する率が高いがラグビーは全員の結集、密度である。
巨人がソフトバンクに2年続けて1勝もできなかったとき、野球をラグビーと感じた。野球ではほぼあり得ないと思っていたことが起こった。巨人は今の東芝のように実力がはっきり劣っているのであろう。
話が脱線した。このへんで。

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モールトライと一物俳句と

2021-03-18 04:30:50 | スポーツ


上の写真はトップリーグ第4節、トヨタ自動車VSサニックスにて前者(緑のユニフォーム)がモールを組んで押し込んでトライを取ったシーンである。モールの最後尾の選手がボールを保持していて彼がゴールラインに達したときボールを地に着けてトライとなる。

強豪チームは強いフォワードを持つ。パナソニック、サントリー、神戸製鋼などトップレベルのチームはモールを押し込んでのトライを取るのが巧みである。
相手ゴール5mでスローインされたボールを空中でつかんだ瞬間、数人の選手がバインドして塊になる。この塊が多少左右へ蛇行しつつ相手の弱点を突いて前進するさまに、ぼくは一物俳句の醍醐味をいつも感じる。
以下の桜の句は、当ブログ「わが愛誦の桜7句+アルファ」(2018年3月30日)にも取り上げたが、これらの句にモールトライを思っている。

ちるさくら海あをければ海へちる 高屋窓秋
山又山山桜又山桜 阿波野青畝
まさをなる空よりしだれざくらかな 富安風生
ゆさゆさと大枝揺るる桜かな 村上鬼城


モールを組まれるとこれを阻止するのがたいへん。モールがこわれることもあるがたいていモールコラプシングを取られる。審判はモールが故意にモールを崩されたかよく見ていて反則の笛を吹く。
モールを押し返すのに相手は正面からぶつからなくてはならない。正面からそうしても動き出したモールに歯が立たない。それで横から揺さぶりをかけるようにぶつかるとそれは反則でありすぐ審判の笛が鳴る。
したがっていったん組まれたモールに対抗するのは至難である。モールを組まれたらどうにもならない、絶体絶命、というふうにぼくは見ている。逃れられない状況という緊迫感が言葉にできぬ快感をもたらす。

トライを取るために、一般的には、ボールを持って走り、相手のタックル等で止められるとボールを横にパスする。ボールを得た次の人が突進し止められるとまたパスする。縦への突進と横へのパスとの組合せで多くのトライは取られる。
これは季語に関係ない事物を取り合せて句を成す方法に似る。縦と横とというベクトルが発火点を成すのである。しかし取り合せには必ずハンドリングエラーが出来する。ノックオンなどのミスである。取り合せが決まらない感じにラグビーのノックオンなどを感じる。

けれどモールを押して取るトライには紛れが生じない。
上記4句は、季語が動くのではないかとか文言のどこかがゆるいのでないか、といった要素がまるでない逸品である。
モールトライのような句を書きたい。雪の降り積もる桜を見たいような願望である。
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鮮やかサントリーサンゴリアス

2021-02-23 06:46:09 | スポーツ

撮影:松本かおり

トップリーグがやっと開幕した。21日のサントリーVS三菱重工相模原に注目した。
なんといっても地元サントリーの司令塔にボーデン・バレット(29)が入ったのである。
彼について讀賣新聞は、
千両役者バレット見参
パスもキックも世界級

と見出しで賛辞を送り、
「序盤から、柔かいパスでバックスを自在に操った。前半5分。鋭い突破を見せて相手につかまると、バランスを崩しながらも鮮やかなオフロードパスで味方につなぎ、SH流のトライを引き出した。機を見て放つよく伸びるキックは正確で、陣取り合戦でも常にサントリーが優位に。」とべた褒めである。

まさにこの記事の通りで、バレットはときおり笑いながらプレーしていた。ラグビーができるのが嬉しくてたまらないという感じがあった。彼の華麗なプレーの中身は、何をするか最後まで相手にわからせないということ。スピードがあるパスはどこへ行くかわからないし、タックルをされるぎりぎりで球を放つし、タックルされるのを待つこともある(オフロードパス)。そのへんの呼吸が自在なのだ。パスすると見せて自分で切り込むこともある。
試合後には「やっと開幕戦を迎えられました。サントリーのためにチームメイトのために戦えたことが感慨深い。ファンの皆さんの前でプレーできたことに喜びを感じている」とのコメントを残した。



マスコミは自身で21点取ったこのスーパースターばかりに注目したが点数を取ったことでは、若いテビタ・リー(25)は凄かった。なんと5トライを挙げて25点を一人で稼いだ。バックス(センター)にはサム・ケレビという凄いのを去年知ったが今年も健在。今季そう戦績のないテビタ・リーの快足がブレイクした。掘出物である。こんな核弾頭が炸裂したら相手チームは手がつけられないのではないか。
中村亮土(センター、日本代表)は帝京大時代から目立っていたが今が絶頂。身体を張ったディフェンスの強さに唸った。さすがはキャプテンである。サントリーはうきうきするようなチームになった。



三菱重工相模原相手では練習という感じ(75-7)。途中で別の試合に切り替えるほど緊張がなかった。サントリーは連勝をめざし、1敗のHondaと三重・鈴鹿で対戦するというが勝敗は見えている。神戸製鋼、パナソニック、トヨタ自動車あたりとやるのが待たれる。

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高校ラグビー頂上決戦

2020-01-08 05:49:58 | スポーツ

勝つかと思った前半の御所実(黒)の圧力


○桐蔭学園23―14御所実●
第99回全国高校ラグビー大会はきのう東大阪市花園ラグビー場で決勝が行われ、桐蔭学園(神奈川)が御所実(奈良)に逆転勝ち、初の単独優勝を果たした。

前半終了時、御所実が14-3とリードしていて勝ちそう気がした。オールブラックスを思わせる黒い軍団のモール攻撃が冴えた。おかしい、常勝軍団東福岡を完膚なきまで叩きのめした桐蔭学園のよさがほとんど出ていない。
ハーフタイムに主将の10番伊藤大が「負け試合だね」と冗談を言ってムードをがらっと変えたという。
後半ボールを蹴らず保持する作戦に切り替えてまるで別のチームのようになった。後半強いチームが本当に強いチームである、ということを見せつけた。
真ん中をこれでもかこれでもかと押して押して御所実がやっと耐えている。防禦が折れそうになったときさっと横にボールを出す。御所実の選手が真ん中に引き付けられているので横に穴が生じる。そこへ飛び込んでトライ。絵に描いたようなトライの取り方であった。
全員のレベルが高く集中力があるうえに個人技も冴えた。
わずかな隙をついて走り抜ける伊藤大のセンスのよさ、そこからフルバックへのパスで鮮やかに取ったトライ。さらにフォワードの後ろでタイミングを見て蹴った伊藤大ドロップゴールにはたまげた。この3点がとどめの加点となった。彼は順調にいけば日本代表になるだろう。
負けたけれど御所実は魅力的なチームであった。力は出し切っていた。その力が若干相手が上回ったということだ。
いいものを見せてくれた。



後半、御所実を釘付けにした桐蔭学園の怒涛の攻撃
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帰って来た早明戦

2019-12-02 06:55:01 | スポーツ

明治の怒涛のモールラッシュ

きのう関東大学ラグビー対抗戦の最終戦が行われた。早稲田大学VS明治大学の25年ぶりの全勝対決であった。今年は2013年から去年まで王者に君臨し続けた帝京大学が早稲田、明治に負けた画期的な年である。
9年ほど前早稲田を力で粉砕した赤い軍団(帝京大)には度肝を抜かれた。以後帝京大は無類の実力を発揮して大学ラグビーを変えた。ここから日本代表へ多くの選手を輩出した。帝京大の覇権を早明両校が奪回するのは無理ではないかと思っていたが栄枯盛衰は世の常であった。
それで「帰って来た早明戦」なのである。

試合は接戦を期待したが明治の圧勝であった。
早稲田が持ちこたえたのは前半終了まで。前半を7-10で終わったまではよかったが、以後明治の怒涛の縦攻撃になすすべがなかった。
明治はフォワード、バックスとも一人一人の突進力が凄くボールを持つと必ずゲインした。逆に早稲田はボールを保持しても明治の圧力に密集からボールを出せず反則を再三取られた。
北島監督の「前へ」から突進力が明治の魅力でありそれはやはりフォワード選で如何なく発揮された。スクラムもモールも明治は気持ちいいほど押し込んだ。これでは早稲田に勝算があるはずがなかった。
36-7。数字通りの実力差があり明治が強いというわかりやすい試合であった。

早稲田もこのままでは終わらないだろうし、帝京も捲土重来を期して来るだろう。おもしろくなった。


解説した早稲田OBの中山亮平選手と明治OBの田村亮選手(日本代表)

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