
きのうの昼テレビをつけるとトップリーグの、サントリーと東芝が激突していた。画面にLIVEとある。先週土曜日、雷雨で中止となったのをやり直していたのだ。
見始めのたのが前半終了時で東芝は零点、サントリーが38点取っていた。勝敗の興味はもはやない。戦前からサントリーが勝つだろうとは思ったがこんな大差がついているとは……東芝が気の毒になった。
ぼくがラグビーに興味を持ったころ東芝は王者であり新参のサントリーは歯が立たなかった。どちらも府中市にある企業であり府中市長は「ラグビーの町府中」と銘打って両チームを支援しているが栄枯盛衰をまざまざと見る。

デビタ・タタフ
この日の「マン・オブ・ザ・マッチ」(最も活躍した選手)
身長183㎝、体重124㎏、足のサイズ30㎝
1996年1月2日(25歳)
サモア出身、東海大学卒
サントリー入部2年目。つまりサモアの原石を日本に持ち込んで磨き上げられている感じの俊英。日本代表歴はあるがサモア代表歴なし。
気はやさしくて力持ち、という感じで身体を張って実直な仕事をする。

ボーデン・バレット
にやけやがって、と思うほど笑顔を絶やさず「優男」という雰囲気。しかし危ない場面の随所でこの10番がタックルを決めて目立つ。試合を構築するスタンドオフにして流麗なパスを出し味方を生かす。66分働いたところでお役御免になったがコンバージョンキック(トライ後に蹴るキック)を11回のうち10本決めるなどあらゆるプレーに安定感がある。
ラガー、ことに外国人は厳めしい、怖い印象の男が目立つが彼はソフト。ニュージーランド「世之介」タイプを我が国の女性は恋人としてどう思うのかアンケートを取ってみたい気がするほど。

TMO判定
要するにビデオ判定でサントリーの71点目が取り消しとなったシーン。ボールが人の中にありいくらカメラアイでも追究できないのではと思えるがノートライと判定された。テニスと違いボールの状況を「憶測」しているとしか思えないのだが。
71-5でサントリーが完勝した。
ラグビーでこれほど大差がつく場合両チームの実力差は歴然。何試合やってもサントリーが勝つ。ラグビーは野球のようにフロック(まぐれ)がきわめて少ない。
野球は首位チームと最下位チームが10戦して一つか二つくらいは下位が勝つ確率がある。たとえばむかし国鉄スワローズの金田投手が巨人相手に登板すると完投完封ということがあった。すると貧打でも1点取れば勝てるのである。野球は投手一人に勝敗を依存する率が高いがラグビーは全員の結集、密度である。
巨人がソフトバンクに2年続けて1勝もできなかったとき、野球をラグビーと感じた。野球ではほぼあり得ないと思っていたことが起こった。巨人は今の東芝のように実力がはっきり劣っているのであろう。
話が脱線した。このへんで。