旧シリア国家実効支配地域北西部
☆越境トルコ侵略軍侵攻の
11日間における
エフリンでの人道支援状況
Humanitarian situation in Afrin after 11 days of attacks
越境トルコ侵略軍とそのトカゲの尻尾ども(自由シリア軍=FSAや旧アルヌスラ・I$I$のジハーディスト共)によるYPG実効支配地域エフリン県への侵攻の結果、2018年1月30日現在までに住民65名(うち女性12名、子供20名)が殺害され、住民163名(うち女性26名、子供36名)が重軽傷を負わされた。
極めて民主的な住民コミューンが2012年以来、同地の住民によって運営されてきたエフリン地域は、トルコ国家やその息のかかった”反体制派”の一つであるFSAや旧アルヌスラ戦線(現シリア征服戦線)・I$I$のジハーディストからも包囲され、アサド政権軍からも軍事的圧力を受け続けてきた。事実上の孤立化を強いられる中で、同地の住民は自らの意志で自衛を行い何とか暮らしを防衛してきた。しかしながら、トルコ国家にとっては旧シリア国家実効支配地域北西部で唯一目障りでユーフラテス西岸のアザーズ・バーブ・ジャラブルスを結ぶ越境トルコ侵略軍と手駒であるFSAの占領実効支配地(日本城郭における城外の馬出しのような場)を背後から脅かす位置にある沖合砲台とも認識されているふしがあり、あらゆる意味での不安を除去して越境南侵の侵攻作戦を成就しようとエフリンに襲いかかっている。大統領選に向けた威勢の良いトルコ行進曲は、政治的な不利を招くような事態にでもならない限り、力強く鳴らされっぱなしとなり、更なる大量破壊・大量虐殺・大量難民化は避けられそうにない。
そんな中、住民の自助的な救出活動のほかにクルディスタン赤新月社(KRC)の救出努力や人道的医療支援などが懸命に行われているが、トルコ侵略軍は住民のライフラインを断つべく上水道を供給するための取水ポンプ群を既に破壊しており、空襲の直接的犠牲を免れた住民もその卑劣な攻撃で水の供給も困難になっている。また、人道的に救急医療を支えるKRCの救急車や救助・救急要員たちさえもトルコ侵略軍機は容赦なく攻撃して破壊・攻撃対象としたため、救急車や救助・救急要員さえ不足する状況を強いられ助かる命も助からない状況が生まれてしまっている。いうまでもなく、卑劣極まりないトルコ侵略軍が侵攻を止めぬ限り、この状況は更に酷くなり、犠牲も夥しいものとなるだろう。
![](https://anfenglish.com/uploads/en/articles/2018/01/20180130-afrin245154-image.jpg)
クルディスタン赤新月社(=Heyva Sor a Kurd。直訳では”クルド赤月”であるが、ここでは赤新月社と表記)は、越境トルコ侵略軍およびFSAなどによる旧シリア国家実効支配地域北西部エフリン県への侵攻で強いられた住民の被害に対する人道支援状況についての侵攻開始11日目までの詳細な報告を発表した。
アレッポ市の北西40キロにある都市であり、またその周辺部の地区であるエフリンは、2012年以降、住民たちが住民意志による自律的運営のコミューンを宣言し、その後、2016年以降に北シリア民主連合の一部となった。
危急的必要とされる人道支援物資群は…:
(1)- かなりの数の患者のための必要に迫られた医療及び医療機器による地域病院(医療提供の場)群への支援
(2)- 救急車とその修理に要する部品など
(3)- 乳幼児用ミルク、おむつ類、多用途のNFIと衛生キット群
(4)- 毛布、外科用マットレス、簡易な緊急避難設備に必要なフロアマット(グランドシート)、多くの避難・被災者が替えの衣類すら持てずに着の身着のままで避難したり一時避難している状況であるため、冬物衣類
(5)- トルコ侵略軍の空襲が複数取水源の用水ポンプ群を何度も攻撃目標としたため飲み水、そしてフードバスケット
(6)- 血液バッグ(血液供給時の吊り下げ用)、ファーストエイドキット、外科手術関連用品
空襲・砲撃による被災地現場での医療状況など
トルコ侵略軍機の空襲によって廃墟となった建物群の下敷きになった住民があり、クルディスタン赤新月社(KRC)は可能な限り対応しようとして、うち数名を救出できたが、今尚、多数に救出の手を差し伸べられずにいる。
Heyva Sor a Kurd health workers together with Committee of health, Health councils in all towns and villages Joined the health respond, but with the spreading of the attack areas; more support was needed to cover the needs in (referral pathway –surgical capacity – trauma Stabilizing…), the health Teams and ambulances are getting targeted and need do cover the ambulances in front line, one KRC ambulance was targeted so far.
The areas those were covered until now by the Ambulance support was (Bilbile- Shiye- Rajo –Jinderes – TilJemal- Fafin- Kolko- Khelil). On 21th of January Heyva Sor a Kurd team and ambulance in Jinderes area was targeted during their work. All referral are to Efrin City for secondary surgeries.
住民の死傷者数
死者65名(うち女性12名、子供20名)
負傷者163名(うち女性26名、子供36名)