★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

Fw:大阪河内★アルミ買い取り価暴落

2008-10-16 01:56:37 | Weblog
 「もう、ほんまにアカンわ」「ハッキリ言うてやってられんわ」、「何で急にこんな下がってんやろ、食って行かれへん」・・・これがアルミ買い取り価格暴落のその日に、大阪河内や大阪市東部の野宿者から聞かれた生の声である。この冬は予想通り、北京後の買い取り価格下落によってより厳しい状況に野宿者が置かれていくことは間違いなくなった。
 10月15日。この日、缶取りに向かった野宿者が取ってきたアルミ缶を大阪市東部某所で換金しようとおろしたところ、「今日からキロ単価下がってるで」と。「ナンボになったん?」の答えは「100円や、急やけど悪いな、上が決めよってん」。本日のこの野宿者の収益は100円*22キロで2200円。(この野宿者は多い方だから、他は推して知るべし)この業者は移動買い取りだが、前日まではキロ140円ということで、40円下落。他の地元業者もキロ130円->キロ110円、そして山田衛生もキロ150円ー>140円という下落。山田が地元業者潰しのために暫く値段を下げないにしても、それも続かない可能性は大きい。北京後の買い取り価格下落は予想されたことだが、多くの缶取りバブルで生活水準を少し上げた野宿者が、泣きを見、今春以降に缶取りに参入した不況失業組、生活保護者、年金生活者も泣きを見た。「こんな暴落するなんて」という缶取りの声は北京後を見越さなかった甘い見通しからも来ているが、それでやるしかない野宿者には避けようのない経済的災難である。こういった
事を追い風に、野宿離脱を模索する野宿者が増えていく可能性もあり、そこに排除攻勢が吹き荒れれば、ひとたまりもなくなる恐れがある。居宅保護獲得、就労離脱を模索する部分もあるが、余程の状況認識の厳しさを持ち、対応する何かを模索しなければ無理だろう。マイシマ送り、闇福祉などはいうまでもなく論外だ。この不況で路傍に出てくるドロップイン組が増えてくることが予想されるが、状況はテントや小屋も公共用地に建てて住むことも難しくされた後である。こういった事態を想定しての排除との闘いが固くなまでに行われてきたのだが、homeless特措法推進派のNPOなどは悔い改めるかどうか見物だ。
ともかく、例年以上に路傍の野宿者には容赦なく厳冬の足音の響きが近づいている。

FWD:★河内路傍夜話-飯場列島の一角より

2008-10-11 12:48:55 | Weblog
 昨夜は雨の前の蒸し暑さで、キンモクセイの咲き薫る河内でも、このところの朝晩の冷え込みとは打って変わった久しぶりの比較的に暑い夜となった。昨日は某駅前路傍で生きる野宿者の「ロッカー荷物撤去問題」をやっと処理し、また、大阪市内東部の河内在住の脱野宿間借り貧困者の経済状況支援の一環としての共同日雇い仕事獲得をとりあえず済ませることが出来た。
 前者のロッカー荷物撤去の件では、当事者の日雇い仕事日程などが許さず、撤去後約2週間も等閑となってしまっていたが、取り返せるとは思えず及び腰の当事者の当初からのアキラメを克服させつつ、昨日の取り返しを実行した。結果、3カ月を越えてしまった荷物については、市駐車場現場管理者の管理外でもある同所ロッカー(外部委託された別会社が管理)管理の会社の判断にもよるが、概ね持ち主不在で処分されるとのことで「処分されたと考えられます」との回答があり、当然、厳重抗議を伝えるよう強く要請。残りの物件の8月半ば頃からの料金滞納については①当人は遠方の飯場に連れて行かれ払えなかった②昨日帰ってきたが、給料は昨夜寝た
ところで盗まれ文無しである③②のため、現在借財し、払えない状態だ④通帳なども入っているので是非とも返して欲しいーーということを再三にわたって強調したところ、カギを変えられて開けられず、また荷物自体もなかったものが現場で保管されており、返還され、変えられたカギ代2000円+当日までの保管料(100円*日数=約6000円)を規定上は支払わさせられるところを、カギ交換代の2000円を支払うだけで済むようにすることは出来た。また、中に入っているだろう通帳の存在を当人にその場で確認させ、ちゃんとあることを確認させておいた。取り返した荷物は自転車に乗せたままにしては、また生きるためにやるしかない缶取りの支
障にもなるため、相談の上、一時なんとか筆者が預かる方法を採った。
 後者の件は、筆者の登録している日雇い仕事の共同申し込みで2回分の仕事を一緒に行くことで確保。少ないがそれで足しにしてもらい、また仕事をもらえる可能性を創っておく事で当人が次につなげるよう手を打った。
 ・・・と、まぁ、色々あるが、路傍や公共空間で生きるしかない野宿者、身よりのない貧困者を包む状況は、季節の冬の接近もさることながら、一層厳しい”冬”の時節を迎えつつある。既に昨日の河内西部界隈での野宿者との談笑の中でも話に上っていたのがアルミ”缶”のキロ単価の河内における値下げ状況で、”西成”から厚かましく買い取りに来る山田衛生でキロ150円、その他の”地の業者”ではキロ130円となっており、通常なら冬に上がるはずの単価が、北京五輪などの中国沿岸都市バブルの影響で上がっていた単価の逆転現象を予想通りに見せている。筆者の交流のある野宿者には「一時の好況に浮かれることなく北京五輪後の買い取り単価
急落に備えておいた方がよい」ということを今春以降、再三伝えてきていたのだが、ヤッパリだ。悪いことに、一時期アルミの買い取り単価の高騰(最高が五輪前のキロ180円)と経済の冷え込みに乗じて、野宿者、障害者、生活保護者、長期失業者というこれまでからの常連缶取り組に加え、年金生活者、異言語地域出身移民(労働)者、果ては主婦までが缶取りに参入してきた事もあり、多くの野宿者が「もう、潮時やな、とり合いへし合いや。単価上がっても缶では食っていけんわ、北京の後は下がるやろうし」と「引退」を模索し始める契機となり、生活保護を出し渋る行政機構とは反比例するように、本人受給額の8割以上をフトコロに入れるヤミ福祉(
ぼったくり福祉)業者が水を得た魚のように再び暗躍することにもなっている。また一方では大阪市の野宿者排斥政策に連動しての大阪市の巡回相談員も暗躍し、6カ月後の就労保証などあろうはずもない海浜埋め立て地にある野宿者刈り込み収容施設である自立支援センター舞洲への無節操な送り込みの結果である、入る前より悲惨な路傍回帰の”再”野宿者も少なくない。それは大阪市内より支援環境の整っていない河内の地でも同じである。しかしながら、ポイントは釜ヶ崎に集中しているとはいえ北、長居など大阪市内には一応ある支援環境や支援グループも、大阪東部労働者街地帯の生駒おろしの吹き荒ぶ河内地域にはないという厳然たる事実である。そして生活手段のための缶取りですら「数でモノをいう大阪市内組」がより少ない地元野宿者組の取り分を植民宗主国が植民地をあしらうように「お前らは人数少ないねんから文句言うな、民主主義は多数決やで」と言ってのける一種の暴虐さが語られない理不尽である。圧倒的多数が優先され、少数は犠牲になっても致し方ないのだという言い方は、この貧困層のすそ野の広がりの中ではもはや通じない。釜ヶ崎や市内し
か見えていない者たちには大阪の産業的都市計画の中でその矛盾を処理させられてきた大阪市周辺部の中小家内工業労働者群の鬱屈した空気や労働者スラムとしての機能も、それらの労働者群や帯のように河内西部に南北に連なる産廃集積場や労働者街での層としての爆発の可能性のヤバさも見えないのだろうが、行政やその尻馬に「結構なことですな」とのった活動家らのせいで「福祉と外人もてなしの街」に変わり果ててしまった釜ヶ崎だけが状況だと勘違いするその学術的価値観を云々する者たちには最早飽き飽きである。この列島自体が総飯場化している状況に目を反らせて貧困層を奴らに売り渡すブローカーどもと変わらないあり方を居直ることになるか、真っ向からそれと対峙していくか・・・これは大きな岐路なのだ。・・・もちろん、一方は殺戮工場群の一つであるビルケナウへの片道切符で向かう闇に消えるレールであるのはいうまでもない。ともかく、この夕暮れ時にあらがえ、さもなくば、夜の闇の向こうに奴らの輝く朝が来る・・・

Fw:★ロズブラット・スクォット存亡の危機

2008-10-08 21:44:21 | Weblog
 北ドイツ平原のポーランド語圏、ポズナニ(ドイツ語名ポーゼン)にあるロズブラットスクォットが、排除を策動する何者かに売り払われ排除が差し迫っているとの一報が、同スクォット住人のアナキストから送られてきた。同スクォットはポズナニのアナキストらの居食の場であり、活動拠点であり、文化活動の場でもあるが、奴ら現地資本や反動政府は欧州市場進出をうかがう海外資本の受け入れのために工場などを提供するために、運動つぶしを狙っているようだ。支援要請文などは追って訳出次第、配信する。

★野宿者排除/襲撃の秋真っ盛り

2008-10-01 16:46:20 | Weblog
 随分涼しくなってきたが、そんな神無月はまさに野宿者にとって最悪の排斥と襲撃の季節となる。大阪河内でも既に、先月にこの地にはいない「よそ者による」シノギにあった野宿者が、寝ている間に身に付けていた財布を抜き盗られ、数度の日雇いで得たお金2万円を財布丸ごと奪われた上、持っていた電話も叩き付けられて破壊されていた。当人は寝る前から、不審な二人組みのその地で見ない缶を拾うふりをする野宿者らしき者たちを見ており、警戒していたが、寝入ってしまった1時間のうちにやられたという。当然、その二人組みのよそ者は気づいた時には逃げていたという。
 中学生、高校生など老若男女を問わず襲撃実行犯となる者はあとをたたないが、よその野宿者を襲う者まで現れてきたこの状況は、如何にこの地が総てにわたって植民地とされ、収奪され尽くしているかの証左でもある。
 こういったごたごたに乗じて排除も始まり、そこにハイエナのような巡回相談員やヤミ福祉(ボッタクリ福祉)業者がうろつくのは毎度の光景である。
 ある河内の野宿者によると、大阪市東部で巡回相談員に声をかけられ、「自立支援センターに入ったら屋根も食べ物も心配ないですよ」と言われ舞洲を紹介されたというが、「屋根と食事を限定的に与えられても、仕事が見つからんかったら、でやなあかんやないか。相部屋やし、外で仕事探した方がましや。大阪市内のもんはお前らみたいな奴ばっかりか? うちら河内のもんは大概迷惑しとんぞ」と怒って断ったという。
 また、河内某所では、ロッカーの撤去が始まっているという未確認情報も得ており、場合によれば、取り返す試みも必要になるだろう。