トルコ国家実効支配地域西部イズミールで、旧シリア国家実効支配地域北西部にあるイドリブ・エフリンの両地域の”未来”について、侵略者でしかないトルコ国家の代表団とジハーディスト武装組織群の代表らが会談を行った。イズミールは、イドリブやエフリンとは600キロも離れた西方のエーゲ海沿岸都市であり、そのような地で侵略者共の代表どもが、占領し始めたばかりのエフリンや旧アルヌスラ戦線のようなジハーディスト共が実効支配しているだけであるイドリブの事を語り合っているのは全くもって論外であろう。

先ずは現地統治者になるジハーディスト共の代表共やトルコ国家に従う政治組織などの代表共を当初の取り決め通りに動かせて、住民を従わせるというトップダウンのやり口は、エフリンで1カ月程前まで機能していた住民評議会のそれとは違う植民地・占領地に対するものである。また、植民地代表と会談をもつとして、侵略当事者がアリバイ的に侵攻占領を共に行った現地出身武装組織群との今後の占領行政をどうするかの統治に関する会談を行うのもまさにそのままである。そこには住民のジュの字も入る余地はない。

怪談では、イドリブで実効支配地を持つ旧アルヌスラ戦線の減少策や”国軍”に参加させる形での無力化といったことも議論されたというが、そういった現場を無視した机上の空論的な在り方がイドリブにおける先日の自由シリア軍(F$A)どもと旧アルヌスラ戦線の戦闘に繋がったのだろう。奴らが潰し合う事はめでたい事であるが、住民を巻き込むなである。