今週末、土曜日のばおばぶ読書会のチューターは私で、ドリアン・助川『あん』を皆で読むことになっている。
それで、遅ればせながら、今日、図書館で彼の本を借りてきた。
日曜日の夜にに予約をかけたら、西宮市のいくつかの図書館から4冊届いていた。
今週は今日しか休みがないし、もう、読む時間がないなと思っていたのだが、届いていた本の中に絵本が2冊あった。
そのうちの1冊が『ぼく、あいにきたよ』だった。
この絵本は明川哲也の名で書かれていた。
2005年に出た本で、以前に朝のTVの番組で紹介されたことがあった。
これは惨く辛い児童虐待をテーマにした絵本である。
「ぼく」はお母さんの子供に生まれて2人で幸せに暮らしていたのだが、あるとき「おじさん」と一緒に暮らすようになり、
おかあさんもぼくもおじさんにたたかれ、お母さんもぼくをたたくようになり…
ついに「ぼく」は死ぬというストーリーだ。
凄い話だが、「ぼく」は透明な存在になってからも、お母さんのことがずっと好きで、お母さんの居場所を探し続けて、お母さんが捕まっている刑務所(?)を探し当て、
「ぼく、あいにきたよ」というのである。
何とも言えない。
辛くて哀しいけれど、子供って本当にお母さんが好きなんだなと思う。
木莉