ぽんぽこ山ふくろう亭

日々の出来事+時々猫

9月最終日

2013-09-30 20:00:00 | 赤・朱の花
朝から晴れてはいたものの、雲の多い一日であった。
風もあって、日が陰っている時だと肌寒い。
日射しはまだ強くて、ジリジリと焼かれるような感じ。
とはいえ、あの真夏のそれに比べたら、我慢できる程度ではあるが。

息子は今朝もお腹の調子が悪くて遅刻。
10時過ぎに送っていった足で、久しぶりに近くの林道をこえて帰ってきた。
道ばたにはキバナアキギリやミズヒキ、チヂミザサなど、秋の野草がたくさん。
いつも通りに路肩に車を停めて散策。
こうやって歩く気になったのも、何ヶ月ぶりだろう。

いつもは車の通りもほとんどなく、人と会うことなどまずない道。
それが、カーブを曲がった所で、初老の男性の姿を発見した。
自転車もあったので、てっきり近所の方かと思って、挨拶して早々に立ち去ろうとしたのだが…。

「この道、進んでいって抜けられっかい?」
いきなりの質問に驚かされた。
で、ずっと進んでいけば県道に抜けられると教え、どこから来たのか尋ねてみた。
詳しい住所は分からないものの、どうやら町中からやってきた様子。
この道に入り込んだのは初めてだそうで…。

放射線の話になってしまったので、10分くらい原発のことで立ち話。
ご自宅では、孫と自分たちは、産地の違う食材を使っているそうだ。
うちはそうではなく、今は以前ほど地場産に神経質にはなっていないと話した。
この人も原発は建設前から反対派だったようだ。

でも、反対したって、決まってしまえばやくざを雇ってでも立退かされるのだ。
この先、原発に何かあっていわきの放射線値が上がっても、避難勧告にはならんだろう。
その辺りに関しては私と同意見で、やはり家を建てている避難民の気が知れないとのこと。
悪気は全くなく、客観的に考えれば、どうしたってそこに結論が至るはず。
まあ、多くの住人は、それを考えないようにしているのかもしれないが。

それにしても、自転車でこの山道をこえるなんて、なんてすばらしい脚力。
こういう人たちは長生きするんだろうが、私らの世代の多くは早死にしそうだわ。

田んぼは刈り取りが始まって、畦道のヒガンバナが美しい。
ラジオの投稿で、ヒガンバナは全国でほぼ一斉に咲く、なんて話があった。
けど、それはやっぱり違うと思う。
こちらで咲き出したのは、その話から一週間以上、経ってからだったもの。

今日で9月もおしまい。
明日から10月で、今年もあと3ヶ月となった。
季節はどんどん進んでいくけど、置き去りにされているような気にもなる。
少しずつでも追いつけるようになりたいものだ。
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