Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

ストリートライブ

2012-07-18 07:38:56 | OWL
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昨日は予てから計画を企てていたOWLのストリートライブを決行いたしました。
実は先週に予定していたのですがお天気に恵まれず本日急遽。
場所は新宿西口正面にて。
(密かに次回は7/22(日)の予定とか…)


まあOWLは外でもやり慣れてるとは言え、しかしながらそこは用意された場所ではなく只のストリート。
ちょっと…いや大分勝手が違います。


なんせなんも無いとこから環境を作り上げて行かなければならないので用意するものが違います。
この日の為に用意した発電機、スピーカー、果ては照明まで持参します。
もうミュージシャンの行動から逸脱せねば(笑)なりませんし、積込みしてる段階からいつもと材料が違うのでうっかりできません。


今回はドラムのテルさんは予定が合わず不参加でしたので少々やりずらいところはありましたが、まあなんとかこなしたかな…と。
つか、ストリートでいつものサウンドを再現しようとPCまで持ちこんでるヤツもナンですけどネ。


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この日は休み明けの平日。
今回は機材、セッティングなどの試験的な試みもあったので曜日や時間帯などはあまり絞らずそれほど集客にも期待せずやりましたが、それでもその内にちらほらと立ち止まって聞いてい下さる方もいらっしゃいまして、CDも買って頂けたりと誠にありがたい限りでした。


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本来自分的には作った音楽は不特定多数の人に聞いてもらう為に制作しているので、こう言った行動は実にその意思に沿っております。


人様に知って頂くにはTVやラジオでCMを流したり有線でかけてもらったり、所謂プロモーションや宣伝活動をするわけですが、そうするにはたくさんの企業や大人達をこれまた相当な資金で動かさねばなりません。
あちこちのレーベルやプロダクションなどに売込むのもその資金を出してくれる、融資してくれるところを説得する為なわけですが、向こうも商売ですからそう簡単にはいきません。
街なかや喫茶店でチラッと自分らの曲を流すのだけでも大変な事です。


それと同じ様なことがパフォーマンス付きで聞いてもらえるのですからこんな良い場所はない。
今回だって立ち止まって聞いてくれたかどうかは別にしても数時間でざっと千人の耳には届いているはず


ライブハウスやクラブなど、どうしてもパフォーマーは電源や設備の整った閉ざされた空間にとじ込められがちになるので環境さえ整うならみんな外へ出たいはず。
タダでも聞かせたいのに聞く側にお金を払わせて呼ばねばならない。
しかもそれを知らせることができるのは連絡先を知ってる相手…つまりは知り合いだ。
知り合いに聞かせてどうするw
これはネット上でYouTubeにアップしたり投稿サイトに出したりしても言える事で、タダで観せれるがそのサイトやアドレスを教えなきゃ来れるはずもない。
お金を頂くのはその次の段階でよいのだ。


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それにしてもミュージシャンが使う道具は電気製品が多い。
ストリートの場合はアコースティックでやれば問題ないが、本来電気を使って表現していた物とはもちろん伝えたい事が変わる。
OWLも電気バリバリなのでその辺が今まではネックになりこういった行動は起こせなかったのだけど、幸いにしてその為の道具を手に入れる事が出来たので…いや、できる時代になったとも言えるのかな。
発電機もオークションで、ミキサーだってエフェクター付きで4~6千円(万円じゃない千円!)、パワードのスピーカーだって一本1万ちょい!?
ちょっと前なら10万かけても同じことはできなかったのさ。
ああ、なんてありがたい時代だ…
今後OWLの為だけに留まらずしっかり活用したい。


もちろん近隣や環境への配慮も必要だけど、そういった意味で生ドラムなどを使ったパフォーマンスも厳しいモノがあったわけだがそれすらも調節できる時代になったことも大きい。
あれこれ条件が限られる環境でも電気を使う事で逆に生楽器に近い表現が出来る時代になったというのも面白いところ。
それこそギターやベースだって昨今のよくできたアンプシュミレーターで2mixからまとめて出すこともできるわけだ。


そう考えるとなんだかストリートのパフォーマンスも新しい時代に入る予感が…
ストリートDJやストリートVJなんか出てきてもいいんじゃないだろうかねえ。