Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

ジャケット増産

2012-07-12 04:45:35 | OWL
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OWLの3rdアルバム「ON THE LIFE」ですが、在庫も乏しくなってきたので増産作業に。


前2作はデータ持ち込みで印刷屋さんに出していたのですが、今回のアルバムジャケットは曲数も多い事もあって6ページの冊子になってしまい、これではちょっとコストがかかりそうだということで完全自家制作という方法をとっております。
全国流通に乗せる事にでもなればとても自家製では対応できないでしょうが、現状手売りがメインなので無くなり次第の増産でなんとか追いついております。


しかし、計画当初は果たして自宅の設備でどこまでのクオリティーが出せるのか手探りしながらでしたが、ここに来てその制作方法も板につき随分と効率よく出来るようになってきたかと思われます。


表紙等含めると8面あり、一冊に三枚の用紙を使います。
使ってるソフトはDisc Cover 3というMac用のソフトですがこれが結構な優れもの。
ジャケットだけでなくCD盤面のラベルもデザインでき、一般的な各メーカーのプリンターに最適なデータで出力してくれます。
これがなければ自宅で冊子のジャケットなど作ろうとは思わなかったでしょうね。


ウチのCanon iP4300で出来上がったデータをガンガン出力していきますが両面印刷しなければならないので片面刷ったら手動でまたセットしなければなりません。
ご家庭用のプリンターですから多少誤差がでますがその辺は後のカット作業で多少調節できます。
結局はそのカット作業がクオリティーを決めると言っても過言ではありません。
その為にはそこそこの裁断機や冊子用のホッチキス等も必要です。


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当初はその手順で悩みました。


裁断してから束ねるのか、束ねてから裁断するのか…


やってみると解りますが束ねてから裁断がベストです。
しかも最終的なところは折り込みまでしてから裁断です。


印刷仕上がった三枚をまずはそのままホッチキします。
うまくセンターに針を打ち込むのもちょいと慣れが必要かも。
ホッチキしたらまずは横ラインをカット


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そして縦ラインですがこれがクセもの。
カットしてから折込むと紙の厚さ分で必ずズレが生じます。
しっかり折り目をつけて折畳んだ状態から一気に縦ラインをカットしますが、この時点で紙6枚分の厚さになっています。
うちのスライド式裁断機で結構な力で押さえつけつつ二往復でなんとか。
こうすることで切り口がキレイにそろってページもめくり易くなります。


ギロチンみたいな強力な裁断機があるといいんですが、あれ結構な値段するんですよね。

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もちろん傍らではMacでプリント出力しつつ中身のCDを焼いております。
同時に作業できるのでありがたいですね。
しかし、まだCDのラベル印刷が残っておりますが、これは同じプリンターのiP4300を使うので同時に作業できないんですよね…


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用紙の選択もこれまた重要です。
今回はKOKUYOのセミ光沢の厚さ0.19mmの用紙を使用。
光沢系のコート紙でインクジェット対応では一番薄いのでないでしょうか。
これがレーザープリンター用だともっと薄い用紙があるのですが、カラーレーザーのプリンターはそこそこ値も張りますしどこに妥協点を置くかですね。


なんにしろパソコンでこれだけのモノがご家庭でできるのですからありがたい時代ですね。
もちろん中身の音楽だって同じパソコンでマスタリングまでいけるのですから。
そのうちパソコンでご飯も作れるようになるかも。