月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

しろげかやたけ

2015-10-15 23:36:51 | キノコ
神社で白いキノコが群生しているのを見つけた。

同じ場所で古くなって流れてしまったキノコを2回くらい見たことがあったから、同じものだろう。こんどこそ新鮮!
真っ白で、傘に毛のようなものがふさふさしている。シメジ系としてはかなり特徴的なので、調べたらわかるだろうと思い、少しだけ持って帰った。

案の定、すぐに名前は判明、「シロゲカヤタケ」というキノコだということが分かった。どうやら正式ではなくて仮名称らしい。食べてる人もいるという話なので、せっかくだから私も食べてみた。

まず、香り。キノコっぽいにおいとはちょっと違うフローラルないい香りがある。コレ、今年大量に食べたコムラサキシメジとそっくりのにおいだ。肉質は全体的に華奢で軽い感じ。包丁を使うまでもなく、手でほぐすとバラバラとこわれていく。多少繊維質ながら、もろいという点ではこれもコムラサキシメジに似てる。……そして味。みそ汁にしたら良いダシが出て、悪くない味だ。ただ、粉臭さと弱い苦みがあるのが難点。これまた旨みの系統が同じなので、劣化版コムラサキシメジといったところか。味評価はC(食えなくはない)あたりだな。

ちょっと気になるのは、このキノコがカヤタケ属とされていることだ。ヒダがしっかり垂生しているので、外見上はカヤタケっぽいんだけど、どうにも違和感がぬぐえない。

香り・肉質・旨み、それに加えて古くなったキノコの流れ方(水が浸みたような感じになって淡褐色になって腐る)までコムラサキシメジにそっくりなのは、やっぱり近縁だからではなかろうか。ということで、シロゲカヤタケはムラサキシメジ属なんじゃなかろうかと異議を申し立てておく。








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