月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

キイロイグチの炊き込みご飯

2014-07-26 20:26:14 | キノコ料理
なにを主張したいのか蛍光イエローの柄に蛍光イエローの傘、あげく、さわると指が黄色になってしまうほどの派手派手きのこ・キイロイグチ。数々のキノコ図鑑で「食」となっているその実力を確かめてみた。

キイロイグチは梅雨時のキノコ。ごく普通に見られる種類なので、試すのは簡単なはずなのだが、いかんせん食欲がわかない。たしか昔に一度、みそ汁に入れて、汁がやたら黄色くなった記憶があるような……

ダイダイイグチで味をしめたわけではないが、やはりその色を活かすべく、炊き込みご飯にしてみた。


管孔がまだ美しい、かなり若いものを厳選して数本採取してきた。まずはこれを小さく刻み、小鍋で煮て色を出す。

このキノコもダイダイイグチと同じで、表面に傷をつけるとすみやかに青く変色するので、切ったらすぐにお湯にたたきこむ。切ってみると、黄色いのは表面だけで、内部は白。ちょっと意外だ。ただ、イグチにつきものの虫はほぼ皆無で、肉質も詰まっている感じがした。

できるだけ少なめの水で10分ほど煮る。おっ、煮汁が黄色くなってきたぞ~。


具が完成。
黄色いのが表面だけなせいか、思ったほど黄色が出なかった。なんかもう、かき氷のシロップ(レモン味?)みたいなのを期待してたのに。
気をとりなおして、といだお米に煮汁ごとキイロイグチを加え、足りない分量だけ水を加えて、ふつうに炊き上げる。


できた!キイロイグチの炊き込みご飯!

ダイダイイグチと比べるとずいぶん控えめだな。不満、不満ぞよ!

いやいや、勘違いしてはいかん。肝心なのは味だ。さてと・・・

まず、においを嗅いでみる。これはなかなか強烈である。例によって表現不能なニオイだ。無理に表現すると、チョークの粉まみれになった小学生のうわばき?あるいは、新築の体育館の器具倉庫?みたいなニオイだ。
正直、これは食べもののニオイではない。

この時点でかなり悩む。えーーー?これって……しょうがねえ、食うか……。

モグモグ……

んんん??

なんと、苦い。確かに苦い。「ちょっとすっぱい」と図鑑には書いてあったけど、キイロイグチが苦いなんて情報はどこにもなかったぞ?どーいうことや……。
とりあえずみそ汁と食べればごまかせる程度の苦みなので、ここは我慢しておこう。

うーむ。噛めば噛むほどに微妙である。

歯触りはコリッとしていて、イグチとしては上等だったものの、旨みはさして強くなく、けっきょく、弱い苦みと変なニオイだけが強調されてしまう残念なご飯になってしまった。

結論。ぜんぜんダメ。

せめて色が「もうハンパじゃなく黄色い!バナナの山に隠したら見えないくらい黄色い!」くらいなら、多少マズくてもパンチ力のあるメニューになったのになあ。

キイロイグチ
味ランク:C-(食べようと思えば食べれる)


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