図書館で借りてきた「グループサウンズ/近田春夫」を読了。頁を捲るのが楽しく、興味深く読ませてもらった。
リアルタイムにGSを体現した著者は鍵盤弾きであり、有能な文筆家でもある。
下井草秀をパートナーにして会話形式で主要バンドを掘り下げていくやり方が成功の秘訣。
我が身を振り返っても、なかなか思い出せないことも他人の一言で氷解することは多い。
そういった世代には格好の相棒を得た感じはする。ワタシもGSは体現しているが、何せガキんちょだったので不鮮明。
更にはゴールデンカップスからエディ藩、タイガースから瞳みのるを招いての嬉しい座談会。
最近Thumbs Upで両者のライブがあったが、GS時代から仲良しの遊び仲間とは初めて知った。
色々と今だから話せるような裏話が満載で面白過ぎる。鬼籍に入った人も多いが、長生きして語らっていって欲しいね。
そして作り手側として作・編曲家の鈴木邦彦との対談も掲載されている。これも時代を感じさせる話で興味深い。
今や死滅しつつある職業作家の凄みを垣間見せてくれる。良き時代と一言で言いきってしまいたくない。
思わずザ・ゴールデンカップスのレコード引っ張り出してきて"本牧ブルース"一緒に歌ってます(笑)。