昨晩は今年最後になるかもしれないLIVEを青山のCAYへ聴きに行ってきた。東北の被災地の
復興支援を謳った山口洋とリアム・オメンリー(From Hothouse Flowers)のジョイントである。
過去に何度も共演しているだけに気心は知れている二人だ。既に福島県の相馬を訪れ障害者を
招待したチャリティも実施してきたとのことで、開演前には協賛し現地にも同行したという
アイルランド大使の挨拶とその日のスライドが流された。珍しく招聘元のプランクトンの
川島女子もMCを行っていた。てな訳で結構厳かな始まりだった。椅子席ってのも静かな雰囲気
づくりの効果を上げていた。
19:25に山口が舞台に上がる。アイルランドを意識したドニゴール・ウールでオーダーしたという
ジャケを着ているが、「失敗した、暑い」と緊張をほぐすように笑いを取る。生真面目に支援を
続ける姿には頭が下がる。思えば中川と一緒に"満月の夕"を作ってからずっとその精神は
引き続いている。アコギを取り「兄貴みたいな、佐野元春の歌を歌います」と始めた。
曲は"君を連れてゆく"。佐野よりも熱っぽく歌う歌、Niceでした。そしてつい先日も聴いた
"トウキョウシティヒエラルキー"へ突入。MCを挟んで美空ひばりカバーの"リンゴ追分"が
聴けたのが拾いもの。「カラオケで46点」と自虐的なギャグで始めた"満月の夕"の
4曲25分で終わりとは寂しい。最近のチャリティ活動ではロック・ミュージシャンとは思えない
謙虚なヒロシを見ることができる。
10分の休憩の後、再び山口が現れアイルランドの子供達が被災地の子供たちへと描いてくれた
画のお礼として、障碍者の子供たちが作ったバッジを大使とリアムへ託したのでした。
セレモニーが終わるとリアムはピアノの前に座り歌い始めた。"温室の花"は解散した訳では
ないが最近はめっきりソロ活動が多い。ソロ・アルバムはアイリッシュ・トラッドに根差したものが
多く、リズムがあまり感じられなくて個人的には物足りなさを感じている。買ったCDも
いつの間にか手元には無くなっている。だからって彼の歌が悪い訳はなく、ピアノを中心に
ティン・ホイッスルやバウロンも弾きながら抒情性高い曲を連ねていく。特にトラッドの
"The Lakes Of Pontchartrain"は泣きたくなる位に美しい響きであった。Paul Bradyなんかも
よくこの歌を歌っている。しかし終盤になると彼は山口を招き入れ、"温室の花"の曲を
立て続けに演奏してくれたのだった。これは嬉しい。ギターとピアノの簡素なバックでは
あったが、"One Tongue"や"This Is It"にはかって感じたIrish Soulの咆哮をうかがい知る
ことができたんだ。初来日時にクアトロの客席でどんどんと高揚が強くなるのを感じた日々が
思い起こされました。最後にやったのVanの"In The Garden"みたいな気もするが、違うかな?
いずれにしても口から魂を吐き出すリアムの姿がVanの若き日の姿にオーバーラップ
していたのは事実です。あっという間の95分。12月の寒さに負けない熱さを二人は残してくれた。
本年63本目、これで終わっても悪くない。
復興支援を謳った山口洋とリアム・オメンリー(From Hothouse Flowers)のジョイントである。
過去に何度も共演しているだけに気心は知れている二人だ。既に福島県の相馬を訪れ障害者を
招待したチャリティも実施してきたとのことで、開演前には協賛し現地にも同行したという
アイルランド大使の挨拶とその日のスライドが流された。珍しく招聘元のプランクトンの
川島女子もMCを行っていた。てな訳で結構厳かな始まりだった。椅子席ってのも静かな雰囲気
づくりの効果を上げていた。
19:25に山口が舞台に上がる。アイルランドを意識したドニゴール・ウールでオーダーしたという
ジャケを着ているが、「失敗した、暑い」と緊張をほぐすように笑いを取る。生真面目に支援を
続ける姿には頭が下がる。思えば中川と一緒に"満月の夕"を作ってからずっとその精神は
引き続いている。アコギを取り「兄貴みたいな、佐野元春の歌を歌います」と始めた。
曲は"君を連れてゆく"。佐野よりも熱っぽく歌う歌、Niceでした。そしてつい先日も聴いた
"トウキョウシティヒエラルキー"へ突入。MCを挟んで美空ひばりカバーの"リンゴ追分"が
聴けたのが拾いもの。「カラオケで46点」と自虐的なギャグで始めた"満月の夕"の
4曲25分で終わりとは寂しい。最近のチャリティ活動ではロック・ミュージシャンとは思えない
謙虚なヒロシを見ることができる。
10分の休憩の後、再び山口が現れアイルランドの子供達が被災地の子供たちへと描いてくれた
画のお礼として、障碍者の子供たちが作ったバッジを大使とリアムへ託したのでした。
セレモニーが終わるとリアムはピアノの前に座り歌い始めた。"温室の花"は解散した訳では
ないが最近はめっきりソロ活動が多い。ソロ・アルバムはアイリッシュ・トラッドに根差したものが
多く、リズムがあまり感じられなくて個人的には物足りなさを感じている。買ったCDも
いつの間にか手元には無くなっている。だからって彼の歌が悪い訳はなく、ピアノを中心に
ティン・ホイッスルやバウロンも弾きながら抒情性高い曲を連ねていく。特にトラッドの
"The Lakes Of Pontchartrain"は泣きたくなる位に美しい響きであった。Paul Bradyなんかも
よくこの歌を歌っている。しかし終盤になると彼は山口を招き入れ、"温室の花"の曲を
立て続けに演奏してくれたのだった。これは嬉しい。ギターとピアノの簡素なバックでは
あったが、"One Tongue"や"This Is It"にはかって感じたIrish Soulの咆哮をうかがい知る
ことができたんだ。初来日時にクアトロの客席でどんどんと高揚が強くなるのを感じた日々が
思い起こされました。最後にやったのVanの"In The Garden"みたいな気もするが、違うかな?
いずれにしても口から魂を吐き出すリアムの姿がVanの若き日の姿にオーバーラップ
していたのは事実です。あっという間の95分。12月の寒さに負けない熱さを二人は残してくれた。
本年63本目、これで終わっても悪くない。