Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

2011年ベスト10 -新譜編-

2011-12-25 19:37:00 | ベスト10

景気の悪い話しか聞けない音楽業界。Jャbプとメジャーなものしか売る気のない業界に
背を向け洋楽愛好者は益々輸入盤へシフトすることになる。円高が続き国内盤と輸入盤との
格差は広がりワタシが洋楽を国内盤で購入することはほとんどなくなっている。
昔はライナーも情報として貴重だったが、今や情報はネットで収集できる時代になっている。
商売するのも大変ですね。実質の値下がりもあり、ワタシとしては世間に反して購入量を
増やしています。広く浅く聴いているので新譜も旧譜も聴きたいものはいくらでもある。
まあ聴き方が悪いのは反省ですが。そんな中で2011年の新譜でお気に入りの10枚はこんな
ところです。

1.Kings And Queens / Blackie And The Rodeo Kings

カナダ産のカントリー・ロックはタイトル通りに女性ミュージシャンをデュエット相手に招いた
企画もの。これが元々好きな人ばかりでハマりました。ブルース・コバーンのプロデュースで
お馴染みのColin Lindenですが、こんなグループをやってるとは知りませんでした。
今年最大の発見と言う事で堂々の第1位です。

2.The King Is Dead / The Decemberists

アーシーなフォーク・ロックを聴かせる5人組。裏ジャケに映る彼らは、アコギ、ブズーキ、
アコーディオン、オートハープを手にしている。それだけでもワクワクさせられる。
ハーモニカやペダル・スティールも巧みに配しているが、"Down By The Water"はREMを
思わせる軽快なロック。と思ったらREMのPeter Buckがギターで参加していた(爆)。
このまま居なくなったREMの隙間を埋めるBandに化ける可能性ありか。彼らも6作目と
言う事で気付くの遅すぎでしたね。次のEp「Long Live the King」も愛聴しました。

3.Pint Of Blood / Jolie Holland + The Grand Chandeliers

アメリカーナ系の女性ではGillian WelchもLucinda Williamsも新譜を出したのですが
ワタシが選ぶのはもはやベスト10の常連となったJolie。バックを固定したことにより
ライヴ感覚が増してます。ちょっとクセのある歌い方はRickie Lee Jonesも思い出させて
お気に入りです。ライヴ見てみたいですね。

4.Nothing Is Wrong / Dawes

Jackson Browneに可愛がられているLAのFolk-Rock Band。確かにどことなくJacksonの
若き日を思わせる青臭いボーカル。曲調はJacksonよりもJules Shearって感じか。
何れにしても良い。「ねえ、君達一緒に日本に行かない?」なんてJackson言ってくれないかな。

5.Ashes & Fire / Ryan Adams

天才Ryan君、Cardinalsと別れ再びソロ名義での再出発は素晴らしいSSWアルバムを作ったね。
Norah Jonesのピアノ、Benmont Tenchのハモンドも気持ちよく鳴っている。プロデュースと
エンジニアをGlyn Jonesがやっているので70年代West Coast Rockの香りも感じます。

6.Pull Up Some Dust And Sit Down / Ry Cooder

Ryと倅のJoachimの二人にわずかのゲストを迎えてのアルバムだが、曲調は70年代の
アルバムに似た肌触りでファンはだれもが歓迎したはず。フル・ボーカルってのも
嬉しいじゃないか。特にFlacoのアコが入ったTex-Mexは最高!

7.Helplessness Blues / Fleet Foxes

大風呂敷を掲げた歌と演奏だが人を包み込むようなおおらかさを持っている。小気味良さでは
The Decemberistsに一歩譲るか。1月の来日でどんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみです。

8.Lover Boy / Brett Dennen

ボーカル・レベルを大きくして歌を真ん中に据えたミックス。Popな佳曲が並びます。
時にBlue-Eyed Soulも感じるBrettもベスト10の常連に。ブレイクしないのが不思議です。

9.Revelator / Tedeschi Trucks Band

待ちに待った夫婦共演アルバム。DerekのバンドにBonnie Raittの声が加わったって感じか。
BonnieはスライドもバリバリだからDerekの分も一人でやっている(爆)。そんな訳でワタシには
Bonnie Raittの再評価にもなった1枚です。

10.O Que Voce Saber De Verdade / Marisa Monte

しなやかで腰の強いボーカル・アルバム。全編にMarisaの優しい歌が詰まっている。
こんなアルバムもワタシのお気に入り。


ブラジルものではCaetano VelosoのLIVE盤2種、Adriana Calcanhotto、Maria Ritaと
お気に入りのミュージシャンが揃って良い新譜をリリースしたが、代表する形でMarisaが
ベスト10入り。非英語圏では来日も記憶に新しいCharlotte Gainsbourgの未発表+LIVEも
出ましたね。和モノでは二階堂和美の「にじみ」がダントツですが、こちらはLIVEの方へ
譲ります。他にもAlison Kraus、Buddy Miller、Adele、Robbie Robertson、America、Tom Waits、
Joss Stone等など次点は多数。ベテラン勢を聴きつつも、新しいものにも耳を傾ける生活は
続きそう。2012年も購買意欲をそそられる音盤たちに沢山出会いたいものです。

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連休最終日

2011-12-25 18:36:00 | ノンジャンル
今日は聡怩烽ケずに、2011印の音盤チェックして新譜と再発・発掘で各10枚選出。
これから整理して天辰さんのHP宛にベスト3を送るつもり。多分、あとで新譜のベスト10は
アップできると思います。

午後は少し本を読んで、DVDの2011印も一部視聴しながらチェックしていた。しかし音盤も
映像も10枚で収めるのはきつい。でも気が変わらないうちに「エイヤ」で決めている。
12/30には1階の神棚と窓ガラスをやる位だから、CDラックも整理する時間はあるだろう。
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