今日3月17日は、かつての映画ファン(過去形‥)Kimitsukuが好きだった
映画監督 Luchino Visconti 45年目の忌日です。
北イタリア王国ミラノの貴族の家に生まれ、最初の頃はロッセリーニやデ・シーカと共に
ネオリアリズム映画の担い手として、1960年『若者のすべて』などを製作しました。
その後、自身の出自である貴族の没落や芸術家を描いた、重厚で耽美的な作風に傾倒し
1971年『ベニスに死す』、1972年『ルートヴィヒ』、1974年『家族の肖像』などを遺しました。
他にも『夏の嵐』や『山猫』、『地獄に堕ちた勇者ども』、『イノセント』等など
見応えあるイタリア映画が数多く、現在では‥たぶん 製作不可能な絢爛豪華な作品ばかりです。
田舎の映画少女だった中学生の頃から、叔父が映写技師をしていた映画館は
フリーパスで入場できたので、話題の『自転車泥棒』や『戦火の彼方』も、リアルタイムで観ています。
初めて観たヴィスコンティ映画は『夏の嵐』で、ちょっと衝撃的なドラマでしたが
その以後は好んでヴィスコンティ映画を観るようになりましたね。
キラ星のごとくある作品の中からMy Best 3
を選ぶとしたら
矢張り
でしょう。
1971年『ベニスに死す』
現在にまで至る、美少年&同性カップル趣味のベースになっている耽美的作品です。
1972年『ルートヴィヒ』
これぞヴィスコンティ映画 悲劇のバイエルン王ルートヴィヒⅡ世の壮大な叙事詩です。
1974年『家族の肖像』
晩年のヴィスコンティ自身を投影したような、孤高な老人の魂に心うたれます。
最近の映画はちょっとネ‥と思っていましたが、先日のTVで観た
『君の名前で僕を呼んで』は、なかなか良かったんじゃないのぉ~