








先日その素敵なヴァイオリンの音色に魅せられた大平まゆみさんのエッセイ、『100歳まで弾くからね』

19歳から13年間にわたるアメリカでの音楽修行、愛器「グランチーノ」との出会い、ふたりのお嬢さんのこと、
ユニークな練習法など、楽しい話題テンコ盛りのエッセイです。本のタイトルは、以前お嬢さんに、何気なく
「100歳まで弾くからね



その言葉に励まされて今の私がある…、そんな想いが込められているようです。
音楽に寄せる想い、印象的な音楽家、思い出のソリストたち、夢の再確認などなど読む程に大平さんの
人柄が偲ばれる温かいエッセイでした。今まで札響の演奏会は何度か聴いているが、今回初めて知った
ことがありました。定期演奏会の「ロビーコンサート」と終演後の「お見送り」は、札響が経営不振に陥った
2002年、ファンサービスの一環として始まったそう。それまで札響の運営については事務局任せだったが、
楽団員にも何か出来ることは無いかと考えて実行したのが、現在に至っているとのこと。
いわゆる企業努力ってことでしょうか

良い刺激になったとのことです。
あとがきには、家族を初め周囲の人々への感謝と、これからへの想いが綴られていました。音楽の力、
素晴らしさを一人でも多くの人に知って欲しい。今まで頂いた優しさ、励ましを、今度は自分が北海道中、
世界中の人々にお返ししたい。少なくとも100歳までは弾き続けますね






