2020年最後の「キキミミアワー」、今年1年お聞きいただき、有難うございました
今年は、コロナに始まりコロナに終わった年でしたね
新しい生活習慣が定着する中で、マスクやシールドが障害になり話し手の声が聞き取り難くなるという問題も出てきました
補聴器専門者としては、再調整を行って外出時にも聞き取りに不便がないようにしたり、外出時と帰宅時の切り替えが出来るようにしたりと様々な工夫をしています
聞き取りというのは、元々耳からの情報だけでしているのではなく、目からの情報も使って行うものなので、マスクで口元が見えないのは本当に聞き取り難いものなんですね。
このように補聴器のフィッティングはコロナによって更に難しくなりましたが、これからも「聞こえる安心、聞こえる喜び」をお客様にご提供できるよう、日々精進して参ります
来年もどうぞ、秀電社、ミミプラザをご愛顧下さいますよう、お願い申し上げます
ということで、今年最後の補聴器Q&Aです。
今回は、「母に補聴器を付けさせようと思います。補聴器の賢い購入方法を教えてください」というご質問をいただきました。
子供さんとして親御さんの耳の聞こえを心配され、ちゃんと聞こえるようになってもらいたいというお気持ちなんですね。
見た目ではその違いがわからない集音器や安価な補聴器がテレビや新聞で宣伝され、さも快適に使えるようになるというイメージを与えています。
消費者としては何処で購入したらよいのか悩んでしまいますよね。
ズバリ、アンサー!です。
補聴器が必要だと感じたら、
1,補聴器を簡単に購入してしまうのではなくて、まずは、耳鼻咽喉科に受診して補聴器を使っても良い耳かどうか診てもらってください。
耳が遠くなってきただけだと軽く考えてしまいがちですが、病気が潜んでいる場合もあります。その場合は治療が優先されます。
難聴の種類によっては補聴器が合い難い場合もあります。
補聴器は付けたほうが良いけれど、本人が納得できる聞こえまでに改善できない場合もあります。
補聴器を付ける前に耳鼻咽喉科医師の的確なアドバイスを受けることが、その後の補聴器選定に大きく役立ちます。
2,耳鼻科医師と連携している認定補聴器専門店に行って補聴器を試してみます。
秀電社もミミプラザも認定補聴器専門店ですので、安心してご来店ください。
認定補聴器専門店は、認定補聴器技能者という補聴器のプロフェッショナルがフィッティング(調整)を行います。また、補聴器の調整や選定に必要な機器を備えております。
補聴器は、一人ひとりの聞こえに合わせて調整(フィッティング)する必要があるものです。
調整された補聴器を試聴し、日常生活で試してみて購入してください。
最後に、集音器と補聴器の違いについてご説明します。
1万円程度で購入できる集音器、とても安価でかつ通販で購入できますよね。でも、購入したものの聞こえなかったというご相談を受けることがよくあります。
見た目は補聴器も集音器も同じようですが、実は大きく次の違いがあります。
1,集音器は雑品。補聴器は医療機器。
補聴器は管理医療機器として認定されたものですので、効果や安全性が認められていますが、集音器は電子機器という分類で効果や安全性は認められていないんですね。
2,一人ひとりの聞こえに合わせた調整が出来る補聴器。調整が出来ない集音器。
調整とは、音量だけの問題ではないんですね。聞こえの幅に合わせて音を圧縮したり、周波数ごとに微調整をしたり、環境雑音と音声のバランスを取ったり、指向性を加えたりと様々な調整を補聴器では行います。集音器は音量調整しかできないようです。
3,定期的に調整・点検を行いながら最適な聞こえを保ち続ける補聴器。メンテは一切ない集音器。
失敗しても良いや!と安直に通販で購入してしまうのはお勧めしません。
一人ひとりの聞こえに合わせて調整された補聴器をお使いになることをお勧めします。
来年も、キキミミアワーをよろしくお願いします。
皆様、良いお年を。