きみちゃんの息抜き・・・

ラジオモンスター番組「秀電社のキキミミアワー」で話した内容を写真付きで詳しくお伝えしています。

ヘッドフォン、イヤフォンでの音楽鑑賞に注意が必要です!

2018年12月18日 | 補聴器

スマートフォンやiPhoneに好きな音楽を入れてイヤフォンやヘッドフォンで音楽鑑賞するのが当たり前の時代になりました。

私の年代ではまだまだ当たり前にはなっていませんが、若者達には普通のことです。

でも、この使い方には危険が潜んでいることをご存知でしたか?

今日は、補聴器の話題を離れて、ヘッドフォン、イヤフォンで音楽鑑賞するときの注意点についてお話ししたいと思います。

 

気付かずに危険な使用に。。。

ヘッドフォンやイヤフォンは耳を塞ぐため、周りの音が聞こえづらくなるという遮音性を持っています。

装着しただけでも最高30デシベルの環境音減衰、音楽を流せば、さらに環境音は遮蔽されます。

実は、人間の耳は、常時左右の耳が協調することで、無意識に周囲の環境をモニタリングして危険の察知と回避を行っています。

この環境モニタリングがヘッドフォン、イヤフォンを付けることで阻害されてしまうため、危険察知、回避能力が低下してしまいます。

そのため、車やバイク、自転車運転中、また、ジョギングや歩行中、駅のホームにいるときに使用することは大変危険です。

実際、東京暮らしWEBでは、イヤフォン使用者の8%が屋外で使用中に自動車や自転車と接触しそうになったなどの危険な状況に遭遇したと報告しています。

さらに、自身が周りに危害を与えてしまう危険もあります。

車やバイクの接近に気付かずに飛び出した人を避けようと、車やバイクが事故を起こしてしまうといったことです。

使用する場所、環境をよく見極め、自身の安全、周りへの配慮を考えて使用することが大事ですね。

 

騒音性難聴

騒音や過大な音による難聴は「騒音性難聴」と呼ばれます。これは、大きな音による過剰な刺激により、内耳の有毛細胞が損傷を受けることで生じる難聴です。

難聴というと小さい音が聞こえにくくなるイメージがあると思いますが、感度調整を司る外有毛細胞に障害が起こると、音の大きさによる感度の調整がうまくできなくなり、小さい音は聞こえにくいのに、大きい音は耳障りになるというダイナミックレンジの狭小化(補充現象)が生じます。

騒音性という言葉から、過大な音でなければ問題が生じないように思われがちですが、「うるさい」と思うほどの大きさでなくても、長時間音楽を聞き続けることで、聴覚への大きな負担となり、聴力に悪影響を及ぼします。

次の表は、1日における許容時間と音圧の関係を示したものです。

例えば、90デシベルの音だと8時間が安全の許容時間、100デシベルでは2時間が安全の許容時間となります。

90デシベルという音がどのくらいの大きさか、想像がつかないと思います。

騒がしい電車、地下鉄の中の音や幹線道路の交差点付近などが大体90デシベルです。

自分は大きな音で音楽を聴いたりしないと思っている人でも、騒音がうるさい環境の中では、ボリュームを上げています。

静かな環境では50デシベルから70デシベルで快適に聞こえますが、騒音下では80デシベル以上が快適に聞こえるレベルだという調査報告もあります。

自分でも気づかないうちに、90デシベルに近い大音量で聞いてしまっていることがあるかもしれません。

 

自分の耳は自分で守る

自分にとって適切な音量はどれぐらいか?を知るために、まず、ボリュームを一番搾ったところから少しづつ音量を上げていき、どの程度の音なら音楽鑑賞に適しているか、曲を変えながらご自身の耳で設定してみてください。

ちょっと小さいかなというレベルでも、耳の感度機能が働きはじめ、丁度良いバランスに聞こえることがあります。

ボリュームを抑えることで聴覚への影響を低下させると同時に、本来耳が持っているダイナミックレンジを、より活用することが出来るようになり、新たな音の発見があるかもしれません。

騒音性難聴は、治療により回復することが難しく、補聴器などを利用しても、適切な効果が出にくくなります。そのため、騒音性難聴の発生リスクを出来るだけ少なくすることは音楽鑑賞を楽しむ上で大変重要です。

適切な音量の設定とともに、長時間の使用を避け、耳の休憩時間を設けて、耳への負担を意識した使用を心がけるようお願いします。

 

本日の coffee break

味噌づくり、今年もやりましたー。

優しい友人が大豆を茹でてくれていたので

つぶした大豆に塩と麹を加えて、ひたすらこねる~

しっかりこねたら、丸めて団子に、

団子を味噌樽に投げつける~

スッキリした―

サランラップでしっかり覆って、出来上がり。

来年の7月の土用の丑の日が過ぎたら味噌の出来上がり