オリンピックが延期になりました。
やっぱりそうか~と思いつつも、このコロナウイルスによる混乱はいつまで続くんでしょうね。
そろそろ平常通りに戻るのかなと思っていたら、これからの行動次第で日本でもパンデミックが起きる危険性があるというのですから、忍の一字で感染防止対策を一人ひとりが気を抜かずにやらないといけないですね。
さて、今回の補聴器Q&Aは、「補聴器は両耳にした方がいいんですか?片方に付けるのはダメなんですか?」というご質問にお答えします。
ズバリ、アンサー!「補聴器は両方の耳に付けることで、片方に付けるよりもずっと聞き取りが良くなるんですよ。だから両方に付ける方がいいですね。ただし、耳の状態によっては片方だけに付けた方が良い方もいますので、まずは、補聴器を付ける前に耳鼻科の補聴器相談医に受診の上、相談してくださいね」
では、補聴器の両耳装用の効果についてお話していきたいと思います。
イヤホンを片方に付けて聞くのと両方に付けて聞くのとでは聞こえ方が違いますよね。
両方に付けて聞くと音に立体感が出て、より言葉も聞き取りやすく、臨場感あふれる音を楽しむことが出来るようになります。
補聴器も同じです。
両方に付けることで音の広がりや奥行きが増し、音の方向や距離もわかりやすくなって、臨場感が出てきます。
騒がしい場所でも会話が聞き取りやすくなるのも両耳に付けるメリットです。
さらに、片方の時より両方の時の方がボリュームを下げて聞こえるようになります。
耳は2つで一人前。両方に付けて左右両方の耳で聞くのが自然ですね。
もう一つの効果もお話ししましょう。
両耳装用は、”聴覚の廃用性”を予防する効果も期待できます。
聴覚の廃用性???
耳だけに限らず身体の一部分を使わないでいると、その部分が弱りあるいは機能の委縮が起こってきます。
例えば、骨折したとき。
骨は治ってもしばらくの間使わないでいたため筋肉が細くなって動かなくなってしまい、元通りになるには辛いリハビリをやらないといけないですよね。
耳も使わないでいると、音を処理する聴覚機能が徐々に弱まり、音は聞こえても何を言っているのか認識できなくなるという聞き取り能力の低下が起きてしまいます。
身体は賢くて使ってないものは要らないものなんだと勝手に解釈するんですね。
片方だけに補聴器を付けていた人が、両方にしても中々聞き取りが良くならず、むしろ片方の方がいいと言われる方がいますが、ずっと補聴器を付けていなかった方の耳の聞き取り能力が低下してしまっているため、補聴器の両耳効果が得られなくなっているのだと思います。
耳の聞き取り能力が低下すると、補聴器で適正な音を聞かせても言葉を正しく聞き取れなくなるんですね。
以上のことから、弊社では早めの両耳装用をお勧めさせていただいております。
ぜひ試してみたいという方はお気軽にご相談くださいませ。
秀電社・ミミプラザでは補聴器の試聴貸出サービスを無料で行っています。