はじめて補聴器の質問コーナーが始まって今日で4回目、今さんの補聴器に対する質問も段々ディープになってきましたね。
さて、今回の質問は、2つですね。まずは1つめから、
「一人ひとりの耳に合わせて作成することは可能なんですか?」
ズバリ、アンサー
もちろん、出来ます!
補聴器って、テレビコマーシャルや新聞雑誌広告で見ると、既製品をそのまま使うというイメージですが、専門店の補聴器はカスタマイズするのが普通なんです。
耳の中にすっぽり入る「耳あな型補聴器」は、耳の穴のカタチが一人ひとり異なるため「耳の型取り」をして作るんですよ。
まさに自分だけの「オーダーメイド耳あな補聴器」です。
「耳かけ補聴器」の場合は、耳せんの部分を型取りして作ります。
「オーダーの耳せん」なので、耳から外れにくく紛失や落下を防止したり、耳にしっかりフィットするのでハウリングが起こりにくいというメリットもあります。
ハウリング???
なんのこっちゃですよね。
ハウリングって、会場でマイクを使用したときにブーブーガーガーって鳴ってしまう時がありますよね。それと同じ現象で、補聴器の場合、ピーピー鳴ってしまう現象です。
そして、音もカスタマイズするんですよ。
聴力検査の結果を基に細かーく周波数ごとに音を調整します。例えるとステレオのイコライザーみたいなもんですね。
このように、音を調整しないと快適な音にならないんですね。
補聴器って本来、一日中付けるものですから、快適に聞こえないとね。
ちょっと聞いただけでは良いかどうか判断がつかないので、1~2か月ぐらいかけて試聴しながら調整を繰り返します。
2つ目の質問です。
「補聴器の耐用年数はどのくらいでしょうか?」
ズバリ、アンサー
あくまでも目安ですが、だいたい5~6年と言われています。
(厚生労働省が定めた障がい者総合支援法では補聴器の耐用年数は5年となっています。)
補聴器は精密機械のため、毎日身に着けることで日々の耳垢や湿気の影響を受けて劣化していきます。そうすると音が弱くなる感度低下が起こったり、ノイズが入ったり、音が全く出なくなることもあります。
そうならないためには、日々のメンテナンスが大切です。
ご自身でできるメンテナンスとして、補聴器の周りについた耳垢を拭いたり、
柔らかい歯ブラシで音口部分をブラッシングすることをおすすめします。