もう11月です。
すでに公開は終わっておりますが、書きあげます。
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今回展示された『飛燕』はⅡ型と呼ばれる後期タイプ。
ダイムラーベンツのDB601という液冷エンジンをライセンスし
国産化した「ハ40」というエンジンを積んでいたのがⅠ型。
Ⅱ型は、その「ハ40」の能力向上型である「ハ140」エンジンを
搭載したタイプなのです。
エンジンパワーが「ハ40」よりも向上したことで離昇出力が上がり、
高度1000mで編隊が組めるようになり、本土防空への活躍が
期待されました。
ところがこの「ハ140」、高度な製造技術が必要なのと、いろいろと
故障が続出し製造は遅れに遅れることに。
一方、機体は「ハ140」エンジンが予定通りに製造される前提で
製造されたため、エンジンを搭載しない(できない)機体だけが
完成していくという状態になってしまいました。
川崎の工場内には200機近いエンジン未搭載の機体があったとも
言われています。
そんな状況下であったため、昭和19年(1944)8月に、陸軍は
「ハ140」エンジンの製造に見切りをつけてしまい、
『飛燕』Ⅱ型は99機の製造で打ち切られてしまいました。
今回展示された機体は、「ハ140」エンジンを搭載した
試作17号機で、大変貴重な機体なのです。
ちなみにエンジン未搭載の機体は、空冷エンジンの「ハ112Ⅱ型」
(三菱製の金星62型の陸軍での名称)を搭載して『五式戦』と
なったことは有名な話。
<<その3>>に続く・・・
すでに公開は終わっておりますが、書きあげます。
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今回展示された『飛燕』はⅡ型と呼ばれる後期タイプ。
ダイムラーベンツのDB601という液冷エンジンをライセンスし
国産化した「ハ40」というエンジンを積んでいたのがⅠ型。
Ⅱ型は、その「ハ40」の能力向上型である「ハ140」エンジンを
搭載したタイプなのです。
エンジンパワーが「ハ40」よりも向上したことで離昇出力が上がり、
高度1000mで編隊が組めるようになり、本土防空への活躍が
期待されました。
ところがこの「ハ140」、高度な製造技術が必要なのと、いろいろと
故障が続出し製造は遅れに遅れることに。
一方、機体は「ハ140」エンジンが予定通りに製造される前提で
製造されたため、エンジンを搭載しない(できない)機体だけが
完成していくという状態になってしまいました。
川崎の工場内には200機近いエンジン未搭載の機体があったとも
言われています。
そんな状況下であったため、昭和19年(1944)8月に、陸軍は
「ハ140」エンジンの製造に見切りをつけてしまい、
『飛燕』Ⅱ型は99機の製造で打ち切られてしまいました。
今回展示された機体は、「ハ140」エンジンを搭載した
試作17号機で、大変貴重な機体なのです。
ちなみにエンジン未搭載の機体は、空冷エンジンの「ハ112Ⅱ型」
(三菱製の金星62型の陸軍での名称)を搭載して『五式戦』と
なったことは有名な話。
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