ところで、このブログの自己紹介欄に貼ってある写真ですが、これはトトロの森の写真です。以前に散策した際、撮影しました。
トトロの森っていうのは所沢のあたりにある狭山丘陵で、八国山緑地という場所もあります。もちろん「トトロ」の中に出てくる「七国山」という名前はここから取ったのですね。
友達と行ったこともありますし、独りで行ったこともありますが、独りで行ったときは7月のはじめか6月のおわりの頃、その年初めて30度を超えた日でした。体が慣れていないせいもあって、猛烈に暑かったことを記憶しています。ただ、そこで目にした風景も鮮烈な記憶として残っています。
狭山丘陵のとある場所はもう完全な山の中と言ってもいいくらいの場所なのですが、そこを抜けると、田んぼに出ました。水のあるところなので蚊がうなるように飛んでいて、体にまとわりついてきました。ぼくはしばし佇み、田んぼの様子を眺めていましたが、突然おじさんに声を掛けられました。田んぼに水を引いてみないか、と言うのです。手漕ぎポンプのようなものが側に置いてあって、それを上下させて水を引くらしい。おもしろいので試しにやってみることにしました。で、これが案外大変。2度3度ギコギコやるのは造作もないことですが、これを何分も続けるのは相当にしんどいようです。
こんなことをしているうちに、そのおじさんと、蛍の見頃だとか、どこから来たのかねとか、いつ来れば餅が食べられるよとか、そんな話をしました。で、その会話の途中に、突然おじさんがぼくの額をぴしゃりとやって、「蚊が」と言いました。なかなか愉快なおじさんです。
おじさんと別れて、少しだけ歩を進めてからもと来た道を振り返ってみました。すると、そこにあったのはまさにトトロの風景でした。傾き始めた日が金色の光を田んぼに注ぎ、水がきらきらと反射しています。木々の葉の一枚一枚も金をまぶしたようにてらてらと輝き、すーっと前を横切っている長い草道は、虹の橋よりも美しく世界の端と端とを繋いでいるように見えました。里山。これが、日本人の生み出した風景なのだ。
あれほどの光景には、それから一度もお目にかかっていないかもしれません。
東京・埼玉周辺にお住まいの方は、トトロの森、お勧めです。
ただ、場所次第では、カップルで行くといんねんをつけられるとかそんな看板が立てられていたような気が・・・
トトロの森っていうのは所沢のあたりにある狭山丘陵で、八国山緑地という場所もあります。もちろん「トトロ」の中に出てくる「七国山」という名前はここから取ったのですね。
友達と行ったこともありますし、独りで行ったこともありますが、独りで行ったときは7月のはじめか6月のおわりの頃、その年初めて30度を超えた日でした。体が慣れていないせいもあって、猛烈に暑かったことを記憶しています。ただ、そこで目にした風景も鮮烈な記憶として残っています。
狭山丘陵のとある場所はもう完全な山の中と言ってもいいくらいの場所なのですが、そこを抜けると、田んぼに出ました。水のあるところなので蚊がうなるように飛んでいて、体にまとわりついてきました。ぼくはしばし佇み、田んぼの様子を眺めていましたが、突然おじさんに声を掛けられました。田んぼに水を引いてみないか、と言うのです。手漕ぎポンプのようなものが側に置いてあって、それを上下させて水を引くらしい。おもしろいので試しにやってみることにしました。で、これが案外大変。2度3度ギコギコやるのは造作もないことですが、これを何分も続けるのは相当にしんどいようです。
こんなことをしているうちに、そのおじさんと、蛍の見頃だとか、どこから来たのかねとか、いつ来れば餅が食べられるよとか、そんな話をしました。で、その会話の途中に、突然おじさんがぼくの額をぴしゃりとやって、「蚊が」と言いました。なかなか愉快なおじさんです。
おじさんと別れて、少しだけ歩を進めてからもと来た道を振り返ってみました。すると、そこにあったのはまさにトトロの風景でした。傾き始めた日が金色の光を田んぼに注ぎ、水がきらきらと反射しています。木々の葉の一枚一枚も金をまぶしたようにてらてらと輝き、すーっと前を横切っている長い草道は、虹の橋よりも美しく世界の端と端とを繋いでいるように見えました。里山。これが、日本人の生み出した風景なのだ。
あれほどの光景には、それから一度もお目にかかっていないかもしれません。
東京・埼玉周辺にお住まいの方は、トトロの森、お勧めです。
ただ、場所次第では、カップルで行くといんねんをつけられるとかそんな看板が立てられていたような気が・・・