奈良の魅力を発信

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ので、よろしくです!!

住宅ローンのお話し(1)

2020-01-31 14:51:28 | 生活情報
見直しませんか?今の住宅ローン!(1)
 退職金をあてにした住宅ローンの返済は、いざ老後を迎えたとき、家計を圧迫する大きな火種となってしまうことがります。
繰上げ返済やローンの見直し術を知って、戦略的に住宅ローンを返済しませんか。
金利が底の今がローンの見直しのチャンスです。
皆さん「35年の住宅ローンか、完済するのが70歳、この時期だと退職金でなんとかなるかな」なんて、こんな考えで月々返済されている方は多いのではありませんか?
しかし、15年後、20年後あるいは30年後に貰える退職金の金額をご存じですか?
未来に受け取れるであろう退職金の金額をあらかじめ知ることは不可能に近いです。思っている金額よりも少ないということもあるだろうし、万一、会社が倒産してしまったらということもあり得るかもしれません。
未知数の金額の退職金をあてにして、収入が激変する定年後の収支を意識せず、いくら残っているかわからない住宅ローンを払い続ける。住宅ローンの落とし穴といっても過言ではないと思います。
実際、60歳以降には収入がダウンします。その後また65歳以降でもう一度ダウンするのです。
これは、60歳で一旦退職し、再雇用されたとしても給料は現役時代よりもかなりダウンします。そして、65歳になると完全に退職となり、今度は収入源が年金のみとなってしまいますので、現役時代の3分の2以下に落ち込む可能性があります。場合によっては半分以下ということもあります。
しかし、一方で、住宅ローンの返済額は固定ですので、収入に対する支出の割合は増えるばかりです。
こうなると、貯蓄を切り崩して支払うあるいは家計に繰り入れるといったことになる可能性があります。
つまり、安定した安心できる老後と住宅ローンが密接な関係にあることを意識してください。


奈良のお祭り(無形民俗文化財)~東坊城のホーランヤ~

2020-01-30 09:24:23 | 地域と文化
奈良の無形民俗文化財~東坊城のホーランヤ~
 橿原市東坊城町の5地区と古川町に伝わる無形民俗文化財のホーランヤは、毎年8月15日に東坊城町にある八幡神社と春日神社の氏子が行う、災厄をもたらす精霊を駆逐するための火祭りです。
200年以上前から続いているとも伝えられています。
13時ごろに、春日神社へ4基の大松明(おおたいまつ)と2基の役松明(やくたいまつ)が地区から担がれて運び込まれ、松明は。境内を1周したあと点火し、さらに2週して、最後は燃やします。
八幡神社へ場所を移し、地区から大松明6基と役松明3基が運ばれて同じように点火されます。
大松明は大きいもので高さ約3m、直径約1.3mで約450㎏あり、オーコ(担ぎ棒)で支えて、30~40人で担がないと運べない大きさなのです。
松明は、竹をしすだれ状に縄で編み、小麦藁と菜種殻を巻き込んでずんどう状に締め付けたものです。
昔は、氏子の各家が材料を出していたのですが、今は、農家も少なくなり、材料の調達も難しいとか。
それはそうと、点火した大松明をワッショイ、ワッショイと声を出しながら威勢よく担ぐようすは壮観ですので是非ご覧ください。
八幡神社へは、近鉄南大阪線坊城駅から南へ200m行ったところです。また、春日神社は同駅から北東に800m行ったところにあります。

        


        


年中起きる「脱水症」の恐怖とは(最終回)

2020-01-29 07:26:37 | 健康生活
一年中起きる「脱水症」の恐怖(最終回)
 脱水症は夏だけに発症すると思われていますが、実は大間違いで、一年中起こり得る危険性があるのです。
そこで、その原因と身体に現れるシグナルを学ぶことで、身近にある脱水症の恐怖から身を守るようにしましょう。
脱水症予防5か条
1.水分をこまめに、十分摂る!
咽が渇いたと感じたら、すぐにコップ1杯の水を飲みましょう。こまめに水分を摂取できるよう、外出時には飲み物を持っていくなどの工夫をしてください。
2.食事をしっかり摂る!
夏はもちろん冬場も食事をしっかりと摂らないと脱水症状をもたらす原因となります。季節の野菜やフルーツを中心に、バランスのよい食事を心掛けるようにしてください。水分を多く含むトマトやキュウリ、白菜などがお勧めです。また、お酒の飲み過ぎには注意が必要です。アルコールは利尿作用がありますので脱水症の原因にもなります。
3.就寝中は注意が必要!
冬場は寒いとなかなか眠れないですよね。エアコンを入れたまま就寝したり、電気毛布などを使うと思います。しかし、これによって身体の水分が抜けて軽い脱水症を起こす場合がありますので、寝る前には必ずコップ1杯の水を飲んで寝るようにしてください。
4.適度な運動を!
脱水対策につながる体力と筋力をつけるために、日ごろから運動を行いましょう。高齢者はもちろんですが、若い方も体力と筋力を養うことが重要です。でも、過度の運動は逆効果となりますので、自分の体力にあった運動をしてください。
5.天気・気温・湿度は常にチェックしましょう!
天気予報や気温、湿度を気にすることは脱水症予防につながります。毎日こまめにチェックをしながら、その日の過ごし方を考える指標にしてください。
経口補水液の正しい飲み方
1.身体に異変を感じ「脱水症かも?」と思ったら、すぐに飲むにようにしましょう。

2.原則、体内から出た分・失った分を飲みましょう。
(出た分・失った分の目安・幼児:1日300~500ml、学童~成人:500~1000ml)

3.時間をかけて少しずつ、ゆっくり飲みましょう。(コップ1杯の水を約15分くらいかけて飲むようにします。)

4.薄めたり、味をつけたりといったアレンジをしないで、そのまま飲みましょう。
経口補水液を苦手に思う方も少なくないと思います。しかし、味を付けたり、薄めて飲むと効力がなくなりますのでそのまま飲みようにしてください。

5.長時間にわたって、いつまでも飲む続けるのはやめましょう。
(症状が改善しない場合は、病院で診断を受けてください。場合によっては点滴などに切り替える必要があります。)


 

 

奈良のお祭り(無形民俗文化財)~ススキ提灯献灯行事~

2020-01-29 06:53:09 | 地域と文化
奈良の無形民俗文化財~ススキ提灯献灯行事~
 ススキ提灯献灯行事は、鴨都波神社で、7月16日の夏季大祭と10月の秋季大祭宵宮に行われる祭礼行事で、五穀豊穣。家内安全、無病息災を祈願して氏子を中心に地域で行われています。
祭り当日は、参加の各自治会がススキ提灯と呼ばれる先端に御幣を施した3段組み10張の提灯を組み立てます。
提灯の火は、古代の技法で神職さんが熾(おこ)した神聖な火が使われます。
ススキ提灯は毎回30本余りが参加し、夕暮れに御神火(ごしんか)を点灯させて、神社へ奉納します。
各自治体からススキ提灯を持ち寄るときに歌われていた伊勢音頭を再興し、高齢化が進む各自治体にかつてのような賑わいが戻るようにと思いを込め、また祭りのベースとなる伝統は守って地域を元気にするために子どもから若い人が参加しやすい行事としていきたいと祭事の関係者の方が語っています。
提灯が奉納される様子は壮大ですので、7月16日と秋季大祭宵宮には是非ご覧下さいと言っています。
鴨都波神社へは、JR・近鉄御所駅より南へ約1㎞です。また、祭事のお問い合わせは、鴨都波神社・TEL0745-62-2176
    


   



年中起きる「脱水症」の恐怖とは(5)

2020-01-28 07:26:16 | 健康生活
一年中起きる「脱水症」の恐怖(5)
 脱水症は夏だけに発症すると思われていますが、実は一年中起こり得る危険性があるのです。
そこで、その原因と身体にあらわれるシグナルを学ぶことで、身近にある脱水症の恐怖から身を守るようにしましょう。
日常生活で意識したい予防対策!
脱水症を防ぐために肝心なのは、水分を十分に摂ることです。のどが少しでも渇いたら、すぐにコップ一杯の水を飲むようにしてください。
また水やお茶が苦手な人は、スープや出汁など水分の多い食事を摂るのもおすすめです。
高齢者の方の中には、トイレが気になるために、水分の摂取をセーブする人がいますが、故意に控えることは避けてください。
さらに、野菜やフルーツを中心に、きちんと食事をすることも重要です。
夏ならトマト、キュウリなど、水分だけでなくビタミンやミネラルも補いましょう。
夏季の予防の基本は、とにかく暑さから逃げることです。
首の両側には太い血管が通っており、熱せられて血液の温度が上がると、脱水症を招いてしまいます。
外で作業する場合は、時間を極力短くし、外出する際には、頭や首の後ろではなく、首の両側をタオルなどで覆い、熱を遮りましょう。

また、天気予報の情報や、気温計・湿度計を細かくチェックすることも予防につながります。冬場はなにかと乾燥しがちです。身体も知らず知らずのうちに乾燥してしまっています。
特に高齢者の方は「湿度センサー」が鈍くなっていて、暑さや乾燥に気づきにくくなっているので、意識して情報に接するようにしてください。
脱水症は誰もがなる可能性があり、就寝時、入浴前後、運転中など日常生活の中でも起こり得ます。
食事や水分を十分に摂取するのはもちろん、暑さや寒さに敏感になることや、体調のわずかな変化も見逃さないこと、万一に備えてOS-1などの経口補水液を備えておこくことも重要です。



 
 

奈良のお祭り(無形民俗文化財)~室生の獅子神楽~

2020-01-28 06:48:28 | 地域と文化
奈良の無形民俗文化財~室生の獅子神楽(ししかぐら)~
 室生の獅子神楽は、五穀豊穣、悪疫払いを祈願し、室生龍穴神社の5垣内(かいと)の氏子による地域の行事です。
室生村史によれば、安政年間に室生寺が火事になった時に、
地域の若者が力を合わせて火を消して大事に至らなかったお礼に、室生寺から一対の獅子頭を与えられたことが始まりとされています。
今も、10月の秋祭りには、宮司や正装して御幣(ごへい)を携えた氏子と一緒に獅子が一度、室生寺の境内にある天神社に御渡りをし、神楽を奉納しています。
祭り当日は、朝から5垣内の集会所や当屋(とうや)宅をまわり、笛と太鼓の演奏で雄雌一対の獅子が鈴や刀、御幣を持って舞います。午後からは、室生寺の天神社への奉納後、室生龍穴神社へ御渡りし、笛と太鼓の演奏で雄と雌がそれぞれ4曲ずつ約45分間舞います。
室生獅子神楽の奉納は年に1回、10月の秋祭りです。
保存会の方が言うには、「神社の境内を広く使って大きく舞うので、見応えがありますが、獅子頭は重く、舞う側はかなり体力がいるのです。」
「加齢による体力的なことで保存会を卒業する人はいますが、その場合でも、後任を連れてきて、教えてから辞めていきます。」ということです。
これは、獅子神楽は、楽しいし、伝統文化を継承してほしいという思いがあるからだと思います。
最後に、「いろいろな人に見てもらうことも活動の励みになります。是非、見に来ていただけたらと思います。」と言っておられました。
室生の獅子神楽のお問い合わせは、宇陀観光協会:TEL0745-82-2457まで
室生龍穴神社へは、近鉄大阪線室生口大野駅下車奈良交通バスで、室生寺バス停下車東へ約1.2㎞です。

        

      


年中起きる「脱水症」の恐怖とは(4)

2020-01-27 07:11:36 | 健康生活
年中起きる「脱水症」の恐怖(4)
 「脱水症」って夏にだけ発症すると思われがちですが、実は一年中起こる危険性があるのです。そこで、その原因と身体にあらわれるシグナルを正しく理解することで、身近にある脱水症の恐怖から身を守りましょう。
「いつもと違う」体調の変化が脱水症のサイン
脱水症の最初のシグナルになるのは、体調の変化なのです。
「何となく集中力に欠けるなあ」
「よく寝たつもりだが、眠気がなかなかとれない」
「身体に痛みがある」
など、いつもとは違う身体の状態に気付いたら、脱水症を疑い、まずは水分を補給して体調が戻るかどうかを試してみてください。
体調の異変が「記憶力が低下している」「頭痛がする」「身体に力が入らない」「こむらがえりを起こしたり、足がつったりする」「下痢や便秘になった」「体重が急激に減少している」など、複数の症状が同時に現れたりした場合には、脱水症の可能性が非常に高いと言えますので、すぐに診察を受けることをお勧めします。
なお、どの病院にも脱水症の専門科はありませんが、逆に言えば、医師(ただし歯科医師は除く)なら誰でも的確に対処してくれますので、内科・小児科・産婦人科・整形外科・耳鼻咽喉科など安心して受診してください。






 


 

奈良の祭り(奈良無形民俗文化財)~奈良市田原地区~

2020-01-27 06:48:13 | 地域と文化
奈良のお祭りを紹介~田原の祭文・おかげ踊り~
 田原地区の伝統芸能「田原の祭文・おかげ踊り」は、本来は祭りの時に神仏に対して祈願や祝詞として用いられていた願文(がんもん)を指します。
しかし、これが後に信仰を離れ、説教節などの物語を語る芸能に発展したものなのです。
語り手とお囃子が一組になり、手に錫杖(しゃくじょう)と法螺貝(ほらがい)をもって、語り手が演目を独自な節回しで語り、囃子手は最初や合間に「デロレン」とはやし言葉を入れます。
明治期まで伊勢参拝の時に盛んに行われていた「おかげ踊り」と一緒に毎年3月、南田原の天満神社か日笠の今井堂天満神社で行われる「おんだ祭り」で奉納されています。
「祭文」も「おかげ踊り」も一度継承が途絶えてしまっていたのです。そのためできる人が少なくなっていたのですが、唯一地区で覚えていた高齢の方たちが昭和50年代に披露し、それ以降、復活し継承しようという動きがおこり、奈良市無形民俗文化財として指定されたこともあり、昭和58年に「祭文」「祭文音頭」「おかげ踊り」を地区で継承していくため、保存会が発足し現在に至っています。

        


        



        



年中起きる「脱水症」の恐怖とは(3)

2020-01-26 06:59:38 | 健康生活
年中起きる「脱水症」の恐怖(3)
脱水症は夏だけに発症すると思っていませんか。この考えは大間違いで、実は一年中起こり得る危険性があるのです。
風邪だと思っていたのは実は脱水症だったということもあります。そこで、その原因と身体にあらわれるシグナルを知ることで、身近にある脱水症の恐怖から身を守りましょう。
・・・「慢性脱水」「かくれ脱水」この症状、高齢者は要注意!・・・
 脱水症に関して、高齢者にはさらに注意が必要となります。なぜなら、水分が体重の50%程度しかない「慢性脱水」や「かくれ脱水」状態の高齢者が多いからです。
その原因として、加齢とともに食事の量が減って水分の摂取も減ることや、筋肉が落ち、筋肉に蓄えられる水分量も減少したことなどが考えられます。
それらの対処法として、まずは、少量ずつこあめに水分を摂取することが大切です。
1日に1リットルから1.5リットルに当たるコップ5~8杯の水を2~3時間ごとに分けて飲んでください。
筋肉をできるだけ落とさないために、タンパク質の摂取や、適度な運動も心掛けましょう。
高齢者の場合、脱水症によって腎臓機能や認知機能が急激にダメージを受けることで、命に関わる病気につながる恐れがあります。
日頃から予防に努め、水分不足にならないようにしましょう。



 

 

万葉集を分かりやすく解説~川島皇子と山上憶良~

2020-01-26 06:57:51 | 地域と文化
万葉集を分かりやすく解説~川島皇子と山上憶良~

作者:川島皇子 巻一・三四番歌

白波(しらなみ)の 浜松が枝(え)の 手向草(たむけくさ) 幾代(いくよ)までにか 年の経(へ)ぬらむ
(訳:白波の寄せる海岸に生える松、その枝に結んだ手向けの幣(ぬさ)は、どれほどの幾月を経ているだろう。)
・・・解説・・・
この歌は、持統4年(690年)の紀伊行幸の際に、川島皇子が詠んだ歌です。
「日本書紀」(巻第三十)によれば、9月13日に紀伊行幸に出発し、同月24日に帰京したと記されています。
紀伊行幸の途次で「浜松が枝」を詠むのは、有間皇子(ありまのみこ)の「磐代(いはしろ)の浜松が枝(え)を引き結び真幸(まさき)くあらばまた還り見む」(巻2の141番歌)を意識していたと考えられます。
有間皇子は、謀反の罪に問われ斉明4年(658年)に白藤(和歌山県海南市)で処刑された人物であり、この事件を題材とした歌は巻2の143~146番歌や巻9の1716番歌にもみえます。
有間皇子事件が起こった時、川島皇子はまだ生まれたばかりだったはずですが、大宝9年(701年)に詠まれた有間皇子関係歌(146番歌)もあるほどですから、当時の人々は若くして刑死した皇子に同情し、悲劇として語り継いでいたとみられます。
一方、この歌の作者である川島皇子は、朱鳥元年(686年)に大津皇子(おおつのみこ)の謀反を密告したとされる人物です。
現存する最古の日本漢詩集「懐風藻」(751年成立)には、大津皇子と生涯裏切ることのない友情を約束しながら謀反の計画を密告した川島皇子への批判は多いのですが、むしろ忠臣として素晴らしい行いだという意見も。
ただ、なぜ親友を十分に諫(いさ)め教えなかったのか、と疑問を呈しつつ、穏やかで度量の広い人物であったとも記しています。
34番歌の作者は川島皇子と記されているものの、山上憶良の作とも注記されています。
事実、よく似た1716番歌は憶良の作です。憶良が川島皇子の思いを代弁して詠んだともいわれています。
二つの謀反事件と、それに関わらざるを得なかった人々の苦悩を彷彿させる歌だといえます。