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お肌のお話し

2020-01-06 08:08:16 | 生活情報
お肌のお話し(基本的なスキンケア方法)
 冬場は空気が乾燥します。これはお肌にも影響を与えるのはよくご存じだと思います。そこで今回は、お肌に関するお話しをします。
人の全身を覆う皮膚は、人体で最も大きな臓器なのです。(皮膚も立派な臓器なんですよ)面積は成人で1.6㎡、畳に換算して約1畳分ほどあります。重さは体重の約16%で、体重50㎏の人の場合で8㎏になります。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織及び皮膚付属器(爪・毛・汗腺・皮脂腺)の4つの組織で構成されています。
また、皮膚は成人で28日周期で生まれ変わり、加齢とともにその周期は長くなるのです。
皮膚の機能としては、バリア機能(水分喪失防止・保湿機能)があります。加齢によって角質の水分量やセラミドが減少し、バリア機能が低下することでドライスキンになっていきます。
その他に体温調整機能や静菌・緩衝作用があり、微生物や化学刺激から身体を守ってくれています。
このように、皮膚は生命を維持するために必要不可欠なさまざまな機能を持っています。
健康な皮膚から生まれる生き生きとした印象は、対人関係にも良い印象を与えます。
1日1回の入浴、シャワー浴など身体の清潔を保つことが重要です。基本的なスキンケアを実践し健康な皮膚を維持することが大切ですよ。
湿疹やかぶれなどの症状がある時は、専門医を受診することをお勧めします(市販の薬で対処するのも良いですが、内臓からきている場合もあるので、できれば専門医を受診してください)。
・・・基本的なスキンケアの方法・・・
1.せっけんを泡立て、たっぷりの泡でお肌に余分な摩擦を加えないように洗浄します。
2.せっけん成分がお肌に残らないよう、40℃以下のぬるま湯で十分に洗い流します。
3.ドライスキン傾向にある人は、保湿剤(スキンクリームや保湿クリームなど)を使用し肌に潤いを与えます(手や足に保湿剤を使用した後、手袋や靴下を着用するとさらに効果が上がりますよ)。





 

奈良の昔はなし(故郷恋しと泣いたつり鐘)

2020-01-06 07:31:53 | 地域と文化
奈良の昔はなし~故郷恋しと泣いたつり鐘~
  奈良県の北西にある町が大和高田市です。その高田市のほぼ中央を、古代の官道(現在でいう国道)横大路が東西に走っていました。この横大路は現在の国道166号線にあたり、この道は、桜井市から當麻へ、そして竹内街道へと続き、難波に至ります。
その横大路に面して戦国時代、高田城が築かれたのです。江戸時代、この道は伊勢街道として、伊勢神宮をめざす「おかげ参り」の人たちで賑わいました。
今回は、そんな大和高田市にある不動院(大日堂)に伝わるつり鐘のお話しです。

昔、ある秋のこと、米が不作で年貢(現在の税金)が納められないとお百姓さんたちが困っていました。大日堂の和尚さんは、「仕方がない。お寺の鐘を売りなされ。これは、皆さんのご先祖さまが寄進されたもの。子孫の難儀が助かるなら、ご納得くださるやろ。」
つり鐘は、郡山のお寺に売られたのです。だが、鐘はもとのお寺が恋しいと、毎晩「うわん、うわん」と泣くのです。
困った住職は、道具屋に相談しました。そして今度は山城の国(現在の京都)のお寺に買われていったのです。しかし、ここでも鐘は住職の夢枕に立ち、「ふるさとの大和の高田が見えん。もっと高いところがええ」とまた泣いたのです。
檀家たちが集まって相談しました。「つり鐘に彫られた銘文の文字を削り取ってはどうか。銘文には村人たちの魂がこもっているに違いない」
さっそく職人が呼ばれ、文字が削られたのです。すると、なんと不思議や、その日から、つり鐘は泣くこともわめくこともなく、よい音色を村中に響かせたという。

~昔はなしゆかりの地「不動院」~
このお話しに登場するお寺は、馬冷池のほとりに建っています。正式な呼び名は高田證菩提寺不動院で、国の重要文化財に指定されています。
本堂は五間四面の寄棟造りで、本瓦葺となっています
文明15年(1483年)、高田城主、当麻為長によって建立され、以後、補修を重ね、昭和40年(1965年)から解体修理によって、もとの状態を復元するに至っています。
本尊の大日如来は、檜材の寄木造りで、平安後期の秀作であり、その優美な姿は、藤原仏のおもかげを今に伝えており、地域の篤い信仰によって守られています。
        

・・・横大路・・・
竹内街道とともに大阪府と奈良県を東西に結ぶ横大路(よこおおじ)は、日本書紀の推古天皇21年(613年)の条に「難波(なにわ)より京(飛鳥)に至る大道(おおじ)を置く」と記された「大道」のルートと重なることから、日本最古の国道(官道)とよんばれています。

       
              横大路

       
           横大路近くの商店街

       
              高田城跡