奈良の魅力を発信

奈良のグルメ情報や史跡・名勝・万葉集・古事記・日本書紀・昔話のゆかりの土地を紹介します
ので、よろしくです!!

健康つくりのお手伝い(野菜の上手な摂り方)

2020-01-04 08:23:34 | 健康生活
~野菜の上手な摂り方~
 よく小さい頃に「野菜を食べないと元気にならないわよ」と言われたことはありませんか?これを聞いて、漠然と「野菜=健康」というイメージが付いている方も多いのではありませんか。
「健康的な食生活とは?」と聞かれると上位に「野菜を食べること」が挙げられると思います。
健康状態や生活習慣の状況を把握するために厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査(平成29年実施)」では、1日の野菜摂取量の平均値は288.2gという結果がでました(きのこ類や海藻類含む)。
これは厚生労働省が目標にとしている1日350g摂取に約60g届かない値です。60gといえば、ほうれん草のおひたし1皿弱の量に相当し、少しの工夫で摂れる量です。
例えば寒い季節、スープやお味噌汁などの汁物料理は、工夫一つで野菜がしっかりと摂れる料理です。
数種類の野菜を鍋で煮ればすぐ出来上がり、簡単な調理で十分な量の野菜を摂ることができます。
さらに汁物料理なら、煮込んでいる際に野菜から出た水溶性ビタミンを逃さず摂取できるので栄養面でもお勧めです。
またお子様が好きなカレーなどの煮込み料理では、水の代わりに100%の野菜ジュースを用いることも一つの工夫となります。
これと同様にトマトソースの利用や調味料に細かく刻んだ野菜を加えたソースを作ることも一つの工夫になります。
野菜を鍋で煮ることが面倒であれば、マグカップにカットした野菜やきのこ類を入れて電子レンジで加熱し、最後に即席のスープの素(即席みそ汁など)とお湯を入れるなどの方法もあります。
ライフスタイルの変化の中、調理の余裕がない人もいると思います。そのような場合でも、工夫一つで食習慣を変え「野菜を食べると元気になる」を実践してみてはどうでしょうか。
まだまだ寒い日が続きます。暖かい食べ物で体も心も温まってくださいね。





 

奈良の昔はなし(御杖村の由来)

2020-01-04 06:46:07 | 地域と文化
奈良の昔はなし~御杖村の由来~
 今日は、「日本書紀」に見える、倭姫(やまとひめ)が巡行された時の、今の宇陀郡御杖村に伝わるお話しです。

昔、昔のこと、三輪山麓に宮があったとされる時代の天皇が11代垂仁天皇です。その皇女の倭姫が、天皇の仰せを受け、天皇家の祖神である天照大神をお祀りするのにふさわしい場所を求め長い旅をされたのです。最後は伊勢の地にお決めなり、これが伊勢神宮の起源とされています。
その旅の途中、倭姫が菅野川のほとりにある四社神社(ししゃじんじゃ)の境内の井戸で手を清められたのです。この時「ああ、すがすがしい野」と仰せになり、この地を「菅野」と名付けられました。
倭姫は、御杖村で一泊されました。ここで古い杖を新しい杖に替えられたのですが、村人は「杖を置き忘れて出立された」と思い、杖は神様の杖ということで「御杖」「神末(こうずえ)」と呼ぶようになったのです。これが「御杖村」「神末」の地名の由来とされています。また別に、天照大神をお祀りする候補地のしるしとして杖を残されたという説もあるのです。
その杖をお祀りしたという伝承をもつのが神末の御杖神社です。実は、四社神社も、御杖神社も大阪、奈良と伊勢を結ぶ伊勢本街道近くにあるのです。
姫はさらに旅をつづけられ、神末の東北にある、敷津の地には「月見石」が残り、近くの姫石明神では、姫が婦人病の全快を祈願したとされています。
~昔はなしゆかりの地「御杖神社」~
御杖村でひときわこんもりとした緑の森の中にある御杖神社ですが、拝殿の前、天に向かって聳(そび)える二本の杉のご神木は樹齢600年とも言われています。
静寂の境内を一歩出ると、一面、ゆったりとした棚田が広がり、豊かに育った稲の葉波が風に揺れるのどかな時間が流れ、遠く、山々が重なったその向こうに三峰山(みうねやま)が淡く望むことができるます。まさに、日本の原風景を見ているそんな村です。
・・・御杖神社・・・
御杖神社の由来はこの物語の通りです。本殿は素木の神明造り、拝殿は入母屋造りで、久那斗神(くなどのかみ)を主神に、八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比女神(やちまたひめのかみ)が祀られており、拝殿両脇には「上津江杉(かみつえすぎ)」と呼ばれる樹齢600年以上のご神木があります。
毎年11月第1日曜日には秋祭りが開催され、神輿の上で子供たちが太鼓を叩く太鼓台が、威勢の良い掛け声ととに地域を練り歩きます。