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貯めてはいけない睡眠負債(最終回)

2020-01-18 11:11:32 | 健康生活
貯めていませんか「睡眠負債」(最終回)
 何かと忙しい日本人の平均睡眠時間は、世界で最も短いといわれています。「毎日、睡眠不足だあ」という方も少なくないのでは!
慢性的な睡眠不足は「睡眠負債」となり簡単には解消できなくなります。
そこで、睡眠負債を解消する方法や質の良い睡眠方法などをご紹介します。

睡眠負債を貯めないための3か条
1.寝る90分前までにお風呂に入る
40℃くらいのお湯に15分程度浸かりましょう。
入浴後に上昇した体温が下がることで、寝付きがよくなるのです。でも、時間がないという方には、効率的に身体を温めることできる足湯がお勧めです。
2.日中にしっかり活動する
睡眠不足だからといって寝坊したり、だらだら仕事をするのはNGです。
休日でも、いつもと同じ時間に起きて、日中は活動的に過ごすようにしましょう。
平日と休日の睡眠時間の差は、2時間以内が理想ですよ。
3.仮眠をとる
日中に20分程度の仮眠をとるようにしましょう。
長時間の仮眠は深く眠ってしまい、かえって眠気を招く恐れがありますので避ける方がよいでしょう。
仮眠をするときは、横になって寝るよりも椅子に座ったままや、机にもたれて眠るのがお勧めです。
以上これらのことを心掛けて日常生活を過ごしていただければ「睡眠負債」を防ぐことができると思います。
あとは、自分にあった寝具を使用することです。特に枕は重要となってきますので、自分枕を探して質の良い睡眠をしてください。





 

奈良の昔はなし(苧環(おだまき)の糸)

2020-01-18 10:44:16 | 地域と文化
奈良の昔はなし~苧環(おだまき)の糸~
 四方を緑で濃い山並みで囲まれた奈良盆地ですが、その東南に、円錐形のひときわ秀麗な姿を見せる山が三輪山です。
神が鎮まる神聖な山、また、人々の平和と豊かな生活を守ってくれる特別な山として遠い昔から信仰されてきたのです。
三輪山に宿っている神様の名前は「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」。
今回はこの神様の不思議な恋のお話しです。

昔、昔。活玉依姫(いくたまよりひめ)という美しい乙女のもとに、夜な夜な大そう麗しい若者が通ってきたのです。姫はほどなく身ごもったのです。
姫の両親は、その若者の素性を姫に尋ねたのですが、姫も分からないのです。そこで両親は、若者が訪ねてきたときに、床のまわりに赤土をまき、苧環(おだまき)と呼ばれる糸巻きの糸を針に通して若者の裾に刺すように教えたのです。
翌朝、糸のあとをたどっていくと、糸は戸の鍵穴を通って、三輪山まで続いていたのです。
これによって若者の正体は三輪山の大物主大神であり、姫のお腹の中の子は神の子であることが分かったのです。
そして、その子は、大田田根子(おおたたねこ)と名付けられました。
・・・解説・・・
三輪山の磯城瑞蘺宮(しきのみずがきのみや)におられた崇神天皇の時代、疫病がはやり、多くの人々が亡くなったのです。
憂えた天皇の夢枕に、大物主大神が貴人の姿で現れ、「大田田根子に私を祀らせれば、災いもおさまり、国も平安にあるであろう」と告げたのです。
早速、早馬を四方に出して探すと、茅渟県陶邑(ちぬのあがたのすえむら)(今の大阪府堺市)にいることが分かり、天皇のもとにお連れしたのです。
天皇はその大田田根子を神主として大物主大神をお祀りしたところ、疫病はたちまち収まり、五穀は豊かに実って農民は皆喜んだと伝えられています。
三輪山麓にある大神神社では本殿はなく、拝殿から三輪山を拝するという神祀りの原初の形を今に伝えています。
静寂と神々しさに包まれた、我が国最古の神社とされる大神神社です。
大神神社の摂社で「若宮さん」と呼ばれ、大田田根子を祀る若宮神社(大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)。石段脇に、「おだまき杉」の古株が今も残っています。
物語に登場する活玉依姫の苧環の糸がこの杉の下まで続いていたという伝説も残されています。

         

          

        


~大神神社と祭り~
神の山とされる三輪山を拝する大神神社の拝殿や三ツ鳥居は、国の重要文化財に指定されています。
また、摂社である若宮社の本殿も国重要文化財で、その鳥居の前には「おだまき杉」が屋根に守られ根元だけが残っています。
大神神社は年間を通じて多くの神事が執り行われています。1月1日午前0時から行われる火の祭典繞道祭(にょうどうさい)で大和の正月は明けると言われています。