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万葉集を身近に

2022-05-08 21:29:19 | 文学
日本に現存する日本最古の和歌集「万葉集」を身近に!
巻20・4487番歌 詠人:藤原仲麻呂
いざ子ども 狂業(たはわざ)なせそ 天地(あまつち)の 固めし国そ 大倭島根は
(訳:さあ人々よ。たわけた事をしてはいけない。天地が力を与えて固めた国だ。この大和の国は。)
解  説
 この歌は、天平宝字元(757)年11月18日、内裏で行われた宴で藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が奏上した歌です。
仲麻呂は南家の祖・武智麻呂の第二子で、この当時「紫微内相(しびないしょう)」として内外の兵事を掌っていました。
遡ること8年、749年に孝謙天皇が即位して光明皇后が皇太后になると、皇后の雑事を取り仕切っていた「皇后宮職(こうごうぐうしき)」が拡張して「紫微中台」という組織になりました。その長官である「紫微内相」に仲麻呂が就くと、左大臣だった橘諸兄(たちばなのもろえ)を凌ぐ力を持つようになったのです。
諸兄の没後、天平宝字元(757)年6月に諸兄の子・奈良麻呂が仲麻呂の「田村宮」を囲もうとしますが、密告により、未然に鎮圧されたのです。これが橘奈良麻呂の変です。
仲麻呂は舎人皇子の第7皇子・大炊王(おおいおう)を私邸に住まわせ、皇太子として擁立したため、仲麻呂の田村第(たむらのてい)は「田村宮」と呼ばれていました。
今回の歌には「狂業」という、穏やかではない言葉が入っています。「なせそ」の「な~そ」は禁止の用法なので、「たわけた事をするな」という意味になります。具体的には先の橘奈良麻呂の変を念頭に置いているのです。
「続日本紀」同年7月2日条の宣命第十六詔には、「狂(たぶ)れ迷へる頑なる奴の心」「人の見咎むべき事わざなせそ」とあり、狂い迷う奈良麻呂らの心を悟して正そう、人が咎めるようなことをするな、という孝謙天皇のお言葉がります。
今回の歌の表現はこの詔と類似します。また翌日、仲麻呂が光明皇太后の詔を伝えて宣(の)る、という分もあり、今回の歌も、まるで仲麻呂が天皇・皇太后であるかのような歌い方をしています。
しかし、この歌の背景には動乱の時代であったため、その時代を生きる不安な気持ちも込められているようにもうかがえます。





今日の健康

2022-05-06 15:16:30 | 健康生活
風邪と漢方薬
風邪は、誰もがかかる病気で主にウイルスによって上気道(鼻やのど)に急性の炎症を起こす病気の総称をいいます。
 「風邪は万病のもと」といわれるように、こじらせると肺炎などの重い病気を引き起こすこともありますので、お年寄りや乳幼児、あるいは基礎疾患のある方は軽視することはできません。
風邪に使われる薬として西洋薬あり、のどの痛みや鼻水、鼻づまりなどを改善する対処療法によって症状を緩和します。
今回は風邪の対処方法して漢方薬について考えています。
漢方薬の役割
西洋薬と違い漢方薬は体全体のバランスを整え、本来体が備えている「自己治癒力」を高めることで風邪の改善へと導きます。
例えば、風邪の初期に使われる葛根湯(かっこんとう)は、免疫力を高めてウイルスの繁殖を抑えます。
薬が効いてくると体が温かくなり、発汗が促され、体が楽になります。
しかし、漢方薬は人によって合う薬が違うと言われています。
一般的に風邪の初期には、葛根湯というイメージを持つ人も多いと思いますが、体質によっては別の薬が合うこともあります。
葛根湯が合うのは比較的体力がある人で、熱や頭痛、肩こりを伴う場合です。虚弱な人が風邪をひいた場合は葛根湯ではなく、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)や小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の方が効くことが、多くの研究で明らかになっています。
麻黄附子細辛湯は、日ごろから足や腰の冷えが強く風邪をひいても熱がそれほど出ない人に向いています。
小青竜湯は、体力のない人が鼻水の出る風邪にかかったときに効果的な漢方薬です。
風邪に効く漢方薬の多くはウイルスに対する免疫力を高めてくれます。
また、その効果を最大限に引き出すためには「養生」が欠かせません。
安静にして、十分な睡眠とバランスのよい食事を取り、体を温め血流をよくすることで免疫が高まります。
漢方薬の服用方法
服用のタイミングは通常、食前または食間ですが、飲み忘れた場合は食後に飲んでも構いません。
服用回数は1日2~3回など症状によって違います。基本的には水か白湯で飲むようにします。薬によって白湯によっては白湯に溶かして飲む場合もあります。
服用するときは、医師や薬剤師の指示に従うようにしてください。
また、薬局やスーパーなどで購入する場合は、症状を薬剤師に相談してから購入するようにしてください。






今日の健康

2022-05-05 16:24:13 | 文学
疲れたカラダをリフレッシュ

 新型コロナウイルスによって長期期間にわたって誰もが行動制限を受けることになり現在も少しは緩和されたものの感染対策を余儀なくされています。
そんな中、勤務形態や授業形態の選択肢の一つとして、テレワークが推奨されており、緩和された今も企業ではテレワークが採用されています。
テレワークは自宅など勤務地以外の場所で仕事ができるなど柔軟性がある一方、長時間のパソコン作業で眼精疲労や肩こりにつながり、疲労感の原因となることが懸念されています。
肩こりは、長時間同じ姿勢を保つことにより、首から肩にかけての特定の筋肉が働き続けて疲労すること・血行が悪くなることにより引き起こされます。
そこで、肩こりの予防・改善に役立つのがストレッチです。
ストレッチの主な効果として、筋肉や関節の柔軟性を高め、血行を改善することが挙げられます。
もちろん、首から肩にかけて凝り固まった筋肉をほぐす効果も期待できます。
どれも特別な道具を使用せずに簡単に取り組めるものがネットで紹介されていますので検索してみてください。
パソコン作業中になりがちな猫背の改善にもなります。テレワーク中の息抜きとして、取り入れてみてはどうでしょうか。