古代ロマンと花の競演「藤原京」
藤原京は明日香村の北西部にあり現在の橿原市にあります。
藤原京は約1300年前に造営され天皇の住まいである「藤原宮」が中心部に置かれていました。
藤原京は中国の都を手本に造営させており、中心に宮殿がある造りは他の都城にない大きな特徴となっています。
そんな藤原京ですが、現在は菜の花が誇らしげに咲きまた、桜の木が周囲に植えられ見事に競演しています。
藤原京の近くにはこの時代に造営された国家寺院がります。
大官大寺を筆頭に飛鳥寺、薬師寺、川原寺の4つの寺があります。
このうち飛鳥寺を除いた3つの寺院は天皇発願の寺院で「日本書紀」によれば「薬師寺」は680年に天武天皇が鸕野讃良(うののさらら)皇后(後の持統天皇)の病気回復を願って建立したとされています。
686年、天武天皇が崩御した後も持統天皇が工事を進め「続日本紀」に698年に完成し、僧侶を住まわせたとあります。
藤原京では、朱雀大路を挟んで左京に大官大寺、右京に薬師寺が国家と都の鎮護を担う二大官寺として、計画的に配置されました。
都が藤原京から平城京に移った際に薬師寺も移設され、区別するために藤原京にあった薬師寺は本薬師寺と呼ばれるようになりました。
本薬師寺跡
本薬師寺跡へは近鉄畝傍御陵前駅下車 東へ500m
藤原京跡へは畝傍御陵前駅下車 徒歩30分
コミュニティバス 橿原市藤原京資料室前下車 徒歩4分