奈良の魅力を発信

奈良のグルメ情報や史跡・名勝・万葉集・古事記・日本書紀・昔話のゆかりの土地を紹介します
ので、よろしくです!!

貯めてはいけない睡眠負債(2)

2020-01-14 07:36:36 | 健康生活
貯めていませんか睡眠負債(2)
  日本人の平均睡眠時間は、世界で最も短いと言われています。「毎日が睡眠不足だあ」という方も多いのではありませんか?
慢性的な睡眠不足は「睡眠負債」となって命の危険も出てきます。そこで、睡眠負債の解消法や質の良い睡眠法などを解説します。
休日の「寝だめ」は睡眠負債のサイン!
休みの日くらい朝ゆっくりと寝たいものですよね。でも、休日の寝だめは、かなりの睡眠負債が貯まっている証拠です。
しかし、返済の手段としてはあまり効果的ではないのです。
健康な男女10人を対象に、1日中好きなだけ眠ってもらうという実験をある機関が行った結果があります。
実験開始前の彼らの平均睡眠時間は7.5時間でした。一見十分な睡眠時間のように見えるのですが、最初は全員が12~13時間近く眠る日が続きました。
しかし、3週間後には彼らの平均睡眠時間は8.2時間で固定したのです。つまり、彼らが生理的に必要とする睡眠時間は、実験開始前の睡眠時間よりも約40分ほど長かったのです。
1日につき1時間未満というわずかな睡眠不足を解消するために、毎日12~13時間の睡眠を3週間も続けなければならいのです。わずかな睡眠不足でも、それが続くことによって、完済するのに非常に時間がかかる「睡眠負債」となってしまうのです。
次回は、睡眠負債の弊害についてお話しします。



 

奈良の昔はなし(大師の硯石)

2020-01-14 07:07:55 | 地域と文化
奈良の昔はなし~大師の硯石(すずりいし)~
 奈良県東部の大和高原、中でも自然が豊かな山辺郡山添村は、美しい山容を見せる神野山の山裾に、今では一面が緑の苔でおおわれた大岩があります。その大岩に伝わる不思議なお話しです。

昔、弘法大師が神野山へ登られる時、村人が道案内をしました。大岩のところで、お大師さんが村人に尋ねたのです。
「何か困っていることはないか」
「はい、ここは山奥で、塩がないため暮らしが大変です」と村人は答えたのです。
「それでは、この地に塩が出るようにしてやろう」
お大師さんはそう言って、お経を唱えながら、錫杖(しゃくじょう)で大岩を二、三度ポンポンとたたいたのです。すると、大岩にポコンと穴があき、塩水が湧き出したのです。そして、その塩水からとった塩を村人たちに分け与えたのです。
それからというもの、大岩のくぼみの塩水は溢れることも、絶えることもありませんでした。
大岩が硯石のような形をしていたので「大師の硯石」と言い、村を大塩と呼ぶようになったのです。
・・・解説・・・
海のない奈良県、しかも山の中の山添村になぜ塩水が出たのか、岩塩の鉱脈も、煮詰めればわずかに塩がとれるという温泉もありません。思えば、不思議なお話しですよね。
かつて、奈良時代、都であった平城京に伊勢国(三重県)から税として「塩」が運ばれた記録が残っています。
また、「大師の硯石」の近くにある「塩瀬(しおせ)地蔵」(鎌倉時代)の前の道は、奈良と伊勢を結ぶ街道のひとつです。山添村を通り、人と物が盛んに往来していたようです。
江戸時代、伊勢神宮へ集団で参拝する「おかげ参り」の人たちも通っていたと思われます。
菅生(すごう)の地に「おかげ踊り」が今も残っています。
と、ここまで辿ってみましたが、さてさて、村人たちの生活を豊かにしたあの「大師の硯石」の塩水は、いったいどこから来たのか、お大師様に尋ねてみたい気持ちになったのは私だけでしょうか。
~昔はなしゆかりの地「大師の硯石」~
山添村には「磐座(いわくら)」と言われる古代から信仰されている巨石が多くあります。大師の硯石のある神野山は、山頂まで遊歩道が整備さていて、岩で天の川を表しているといわれる鍋倉溪や北斗岩などもあります。
硯石へは、小さな看板を目印に道路から40mほど山を下ったところにあります。
神野山では、冬と夏は天体観測が、晩秋から早春にかけては朝の雲海が楽しめます。

          

           

          


          
               鍋倉溪 

          
            神野山山頂展望台