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万葉集を身近に

2021-02-23 14:48:04 | 地域と文化
日本に現存する日本最古の和歌集「万葉集」を身近に!
巻2・103番歌 詠人:天武天皇
わが里に 大雪(おおゆき)降れり 大原の 古(ふ)りにし里に 降(ふ)らまくは後(のち)
(訳:わが飛鳥の里に大雪が降っている。おまえの済む大原の古びた里に降るのは、まだ後だろう。)
解  説
 今年の冬は各地で大雪を降らせました。雪の被害もあちこちで聞かれましたが、今回はその雪に関係した歌をご紹介します。
 奈良盆地ではそれほど雪が降りません。それゆえに積もれば写真でも撮りたくなるくらいです。
今回は雪をテーマにした天武天皇の歌です。
勇ましいイメージがある天武天皇ですが、歌が「万葉集」に5首納められています。
まだ兄の天智天皇が天皇だった時、別れた妻である額田王に「人妻ゆゑに我恋ひめやも」と歌う歌(巻1・21番歌)。
物思いにふけりながら吉野の山道を歩いたものだと、感慨深く思い出す長歌(巻1・25~26番歌)。
そして、天武八年の「吉野の盟約」(持統と皇子たちを吉野に連れて行き、争いを起こさないと誓いを立てさせた)の折に詠まれた「よき人のよしとよく見てよし言ひし吉野よく見よよき人よく見」(巻1・27番歌)。
以上四首は巻1「雑歌(ぞうか)」という部分に収められています。
今回の歌は、天武天皇の歌で唯一、巻2「相聞(そうもん)」(恋の歌)に入っています。
50歳弱の天武天皇が20歳弱の藤原夫人(ふじわらのぶにん)(鎌足の娘・五百重(いおえ)だといわれています)に賜った歌です。
まだ新しい飛鳥浄御原宮周辺に大雪が降ったが、五百重の住む大原という古びた里にはまだ降らないだろう、という自慢の歌です。
ただここで重要なのは、天武天皇の宮と大原(現・明日香村小原)はその距離およそ700mの近さ、いわば隣町で、宮から北東に見えるのです。
続いて藤原夫人は、「我が岡の龗(おかみ)に言ひて降らしめし雪の砕けしそこに散りけむ(巻2・104番歌)」(訳:わたしがこの岡の龍神に言いつけて降らせた雪の砕けたのが、そこにちらついたのでしょう)と負けずにこたえています。
しかし、言い合いながらも和やかな二人と、美しい雪の飛鳥を想像することができる歌です。



   
 


今日の健康

2021-02-16 15:25:00 | 健康生活
検査のおはなし
皆さんは検査を受けたことはありますか?
健康診断や病気にかかった時など、何らかの検査を受けたことがあるという方は多くいると思います。
 一般的によく実施される検査について簡単に説明していきます。
健康診断や病気の診断・経過を診るための検査には、血液検査、尿検査、輸血検査、病理検査など、人体から採取された検体を用いて行う検体検査があります。
そして心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査など人体から直接情報を記録して体の状態を調べる生理機能検査(生体検査)などがあり、これらを総称して臨床検査といいます。

検体検査
血液学的検査
血液中の血球成分(白血球、赤血球、血小板など)の数や形態を調べます。
貧血の種類や白血病などの血液の病気をみつけることができます。

生化学的検査
血液や尿などを分析して体の異常を把握します。
肝機能検査、腎機能検査、脂質検査、炎症反応など多くの項目があります。

生理機能検査(生体検査)
心電図検査
手足と胸に器具を装着して心臓の異常の有無を調べます。
心筋梗塞、心肥大などさまざまなことが分かりますが、特に不整脈の解析に利点があります。

超音波検査(エコー検査)
超音波を用いて体内の組織を画像化し異常の有無を調べます。
肝臓、胆のう、腎臓などの腹部臓器のほか、乳腺、甲状腺などの体表臓器、心臓、血管などあらゆる臓器の観察ができます。

年に何度か検査を受けるようにして身体の内部の小さな異常があれば早期に治療すれば治療費も安く、治療期間も短くてすみますよ。