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健康寿命が延びる!「長寿食材とは」(1)

2020-01-19 07:48:46 | 健康生活
長寿食材で健やか毎日(1)
  「健康寿命」などの言葉が注目される昨今ですが、健康的な老後を送るためには毎日の食事はとても重要なのです。
高齢になるにつれて不足しがちな栄養素を取り入れ、健康長寿を目指しましょう。
~長寿効果が期待できる栄養素とは~
亜鉛

味覚を正常に保つのに加え、皮膚、粘膜、爪、髪の毛の状態を良好にします。免疫力が向上するため、風邪や感染症などの予防にも効果的です。鰻(うなぎ)や牡蠣(かき)などの魚介類、肉類、海藻類に多く含まれています。
マグネシウム

骨や歯を形成するミネラルのひとつで、酵素の働きを助けてエネルギーをつくります。神経の興奮や血圧上昇を抑制する効果もあります。種実類、魚介類、海藻類、野菜類、豆類に多く含まれています。
ビタミンD

小腸や腎臓において、カルシウムとリンの吸収を促進させ、血中カルシウム濃度を保つことで健康的な骨や歯をつくります。木耳(きくらげ)、本シメジなどのキノコ類、鮭や鰹などの魚介類、卵黄などに多く含まれています。
ビタミンE

血管を健康に保つ働きを持つため、細胞膜やLDLコレステロールの酸化を防ぎ、老化防止や動脈硬化の予防に効果があります。ナッツ類、胚芽油、魚介類、大豆類、緑黄色野菜などに多く含まれています。





 

奈良の昔はなし(音無川)

2020-01-19 07:16:21 | 地域と文化
奈良の昔はなし~音無川(おとなしかわ)~
 大阪府、和歌山県に隣接する五條市は、市街地を東西に吉野川が流れています。この吉野川ですが、奈良県側を流れている時は吉野川、和歌山県に入ると紀の川と名前を変えるのです。
今回はその吉野川の激しい水音を止めた弘法大師の不思議な法力のお話しです。

昔、弘法大師という偉いお坊さんが五條の栄山寺(えいさんじ)で修行をおこなっていました。
お寺のすぐ下を流れる吉野川の川音が昼も夜も「ザーザー」とやかましく、音が気になり勉強に集中できないと困っていました。
そこでお大師さんは、「ひとつ御仏にお願いしよう」と言い、早速、激しく流れる川に向かってお経を唱え、「音を立てないでください」と祈られました。
すると、不思議、今までザーザーと鳴っていた川音がピタリと止んだのです。そこで、川は「音無川」と呼ばれるようになったそうです。
ところで、このお話しですが、一説には、「お大師さんが筆を投げて静めた」という説や「石を投げて静めた」という説もあるのです。いずれにしても弘法大師の不思議な力が「音無川」の由来となっています。

        

・・・解説・・・
奈良時代の古刹である栄山寺のすぐ前、道路を隔てて吉野川が流れています。
見ると、川面はあっと息をのむほど美しいエメラルドグリーンの色をしています。
流れも水音もしないなんとも不思議な空間です。
ここだけが川幅も狭く、深い淵の両岸には巨岩奇岩が並んでいます。でも、その昔は川音も激しかったのだろうかと思いに更けてしまいます。
栄山寺から吉野川を下ると、五條市の新町通り(旧伊勢街道)です。
慶長13年(1608年)、松倉重政は関ケ原の戦いの功績により1万余石の大名として二見城に入ったのです。
二見城のある二見村と、町場として栄えていた五条村の間に整備されたのが商家が並ぶ新町なのです。
かつては伊勢、大和、紀伊への街道が交差し、人や物の往来で賑わったのです。
新町通りの入り口にある栗山家住宅(重要文化財)は慶長12年(1607年)の棟札があり、建築年代のわかるものとしては日本最古の民家とされています。
現在「五條新町」は、重要伝統的建築物群保存地区に選定されています。
今も江戸時代から昭和戦前の重厚な瓦屋根と格子の情緒ある家並みが残っています。
~弘法大師ゆかりの寺「栄山寺」~
吉野川のすぐ近くにあるのが栄山寺です。
藤原武智麻呂が719年に創建したとされており、1300年を迎えています。境内には国宝の八角堂や梵鐘と重要文化財の本堂、石灯篭、七重石塔婆など文化財に指定えている建築物が多くあり、それらを間近でみることができます。
毎年、4月25日から5月第4日曜日までと10月25日から11月第4日曜日までは、本尊薬師如来坐像(重要文化財)も開帳されます。また、裏山には藤原武智麻呂の墓もあります。