年中起きる「脱水症」の恐怖(4)
「脱水症」って夏にだけ発症すると思われがちですが、実は一年中起こる危険性があるのです。そこで、その原因と身体にあらわれるシグナルを正しく理解することで、身近にある脱水症の恐怖から身を守りましょう。
「いつもと違う」体調の変化が脱水症のサイン
脱水症の最初のシグナルになるのは、体調の変化なのです。
「何となく集中力に欠けるなあ」
「よく寝たつもりだが、眠気がなかなかとれない」
「身体に痛みがある」
など、いつもとは違う身体の状態に気付いたら、脱水症を疑い、まずは水分を補給して体調が戻るかどうかを試してみてください。
体調の異変が「記憶力が低下している」「頭痛がする」「身体に力が入らない」「こむらがえりを起こしたり、足がつったりする」「下痢や便秘になった」「体重が急激に減少している」など、複数の症状が同時に現れたりした場合には、脱水症の可能性が非常に高いと言えますので、すぐに診察を受けることをお勧めします。
なお、どの病院にも脱水症の専門科はありませんが、逆に言えば、医師(ただし歯科医師は除く)なら誰でも的確に対処してくれますので、内科・小児科・産婦人科・整形外科・耳鼻咽喉科など安心して受診してください。